ガンテンイシヨウジ ストゲウオ目・ヨウジウオ科 |
標準和名 | ガンテンイシヨウジ (眼点石楊枝) | |||
分 類 | トゲウオ目・ ヨウジウオ亜目・ヨウジウオ科・カワヨウジ属 | |||
学 名 | Hippichthys penicillus | |||
英 名 | Beady pipefish | |||
分 布 | 西太平洋やインド洋など | |||
生息環境 | 浅い内湾や河口など | |||
全 長 | 15~18cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・23~31軟条 |
ガンテンイシヨウジは、日本や台湾、中国やベトナム、フィリピン、インドネシア、オーストラリア北東海岸などに分布しているヨウジウオの仲間で、国内では、太平洋側では静岡辺り、日本海側では石川辺りから南で見られるが、九州に多いと言われている。 インド洋にも分布していて、バーレーンやクウェート、オマーンやサウジアラビアなどのペルシャ湾やインド沿岸、オーストラリア北西海岸などに分布している。 体は細長くて側扁し、尾部は著しく長い。 吻は管のように突き出ていて、その先に小さな口がついている。 背びれや尾びれは小さくて、尾びれは団扇のような形をしている。 また、躯幹部の中央隆起線の後部は直線状で腹方へは向かわず、腹部に見られる中央の隆起はよく発達している。 体色は淡い黄褐色で、体側には黒く縁取られた眼点状の白っぽい斑が散在していて、これが名前の由来になっている。 ガンテンイシヨウジは、水深5m辺りまでの浅い内湾や河口などに生息していて、マングローブや水生植物が繁茂するようなところで生活している。 また、汽水域でも見られるが、純淡水域に入り込むことはない。 水生植物の間などに隠れるようしていて、体や体色は周辺によく溶け込んでいて、見つけるのは結構難しい。 石やカキの殻、沈下した倒木などの陰に潜んでいることもあり、小型の甲殻類などを食べる。 雄には育児嚢があり、雌は雄の尾の腹側に産卵する。 雄は、他のヨウジウオの仲間のように、卵が孵化し稚魚が泳ぎだしてくるまでの間、これを守る習性がある。 このほか、ガンテンイシヨウジはふつうに見られる魚だが、近年の河口整備などによって、地域によっては減少している。 |
●ヨウジウオ科の魚類へ ●このページの先頭へ |