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テンジクヨウジ トゲウオ目・ヨウジウオ科



テンジクヨウジ


テンジクヨウジ 1テンジクヨウジ 2

標準和名 テンジクヨウジ
分 類 トゲウオ目・ヨウジウオ科・ヨウジウオ亜科・テングヨウジ属
学 名 Microphis brachyurus
英 名 Short-tailed pipefish
分 布 西・中部太平洋やインド洋、カリブ海など
生息環境 浅い内湾や河口など
全 長 20cm 程度
備 考 背びれ・37~54軟条、しりびれ・4軟条
テンジクヨウジは、日本からメラネシアにかけての西太平洋や、ポリネシアなどの中部太平洋に分布しているヨウジウオの仲間で、インド洋でも、紅海を含むアフリカ東海岸まで見られる。
また、国内では房総半島から南に分布しているが、北アメリカでも、カリブ海周辺の地域で見られる。

体は細長く、吻は長くて頭長の半分以上もある。
腹びれはなく、背びれは体の後半に位置していて、尾びれは小さく、団扇のような形をしている。
躯幹輪数は普通21で、尾部は躯幹部より短い。

体色は淡褐色から暗褐色のような色合いで、体側には小さな斑が散在している。

テンジクヨウジは河川や河口の汽水域などに生息していて、普通は水深1.5m辺りまでで見られるが、水深5m辺りまで生息している。
また、幼魚や若いものはふつう河口域で見られるが、成魚は淡水域で見られる。

水生昆虫や小型の甲殻類、動物プランクトンなどを食べ、他のヨウジウオと同様、雄には育児嚢があり、雌は雄の育児嚢に卵を産み付ける。

このほか、テンジクヨウジには4亜種が知られているが、食用に利用されることはなく、時に観賞用に利用されることがある。