ハナヒゲウツボ

ハナヒゲウツボ スウナギ目・ウツボ科

ハナヒゲウツボ

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標準和名 ハナヒゲウツボ (鼻髭、或いは花髭と「魚辺」に「單」)
分 類 ウナギ目・ウツボ亜目・ウツボ科 ・ハナヒゲウツボ属
学 名 Rhinomuraena quaesita
英 名 Ribbon eel / Ribbon moray
分 布 インド洋から西太平洋など
生息環境 岩礁域など
全 長 1~1.2m 程度
備 考 脊椎骨数・266~286
ハナヒゲウツボはインド洋から西太平洋の熱帯海域に分布するウツボの仲間で、日本では奄美大島より南の南西諸島などに分布している。

体は側扁していて極めて細長く、ウツボよりはウナギのような体つきをしている。
前鼻孔は吻端近くにあり、鼻孔は管状に伸び、先端が花びらのように開いている。
上下の顎の先端にも特徴的な肉質突起があり、これらが名前の由来になっている。

また、ハナヒゲウツボは雄性先熟の性転換をすることが知られていて、成長と共に体色も変化していく。
体色は、幼魚や若魚では黒色で、成魚になると雄相の青色に変化し、鼻先から背びれは黄色になる。
さらに成長すると体色は雌相の鮮やかな黄色となり、雌への性転換を遂げる。
寿命は、自然下で10年程度と言われている。

岩礁域やサンゴ礁域の浅所に生息し、甲殻類や魚類などを食べる。
ふつうは単独で生活していて、岩の間や岩穴などに、頭だけを出して隠れている。

また、水深70m辺りまで見られるほか、相手を威嚇するときや獲物を捕らえたりするときは、口を大きく開けて、岩穴から真っ直ぐに体を乗り出すようにする。

ハナヒゲウツボはウツボの中では性質がおとなしく、体色が綺麗なこともあって、観賞用に利用されることがある。
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