イセゴイ カライワシ目・イセゴイ科 |
標準和名 | イセゴイ | |||
分 類 | カライワシ目・イセゴイ科・イセゴイ属 | |||
学 名 | Megalops cyprinoides | |||
英 名 | Indo-Pacific tarpon | |||
分 布 | 太平洋やインド洋など | |||
生息環境 | 沿岸や汽水域など | |||
全 長 | 50~100cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・16~21軟条、しりびれ・23~31軟条 | |||
イセゴイはインド洋や西・中部太平洋などの暖海域に分布するカライワシ目の海水魚で、主に九州から台湾、南シナ海を経てインドネシア、グレートバリアリーフ、ミクロネシア、ハワイ諸島などの太平洋のほか、インド洋ではアフリカ東海岸からインドを経てオーストラリア西部沿岸など、幅広く分布している。 また、国内では佐渡島辺りより南の日本海側、東京湾辺りより南の太平洋側などにも分布している。 体は長くて側扁し、腹縁は弓状になっている。 背びれは体の中央にあり、最後の軟条は糸状に伸びる。 また、しりびれは背びれより後方にあり、尾びれの後縁は深く切れ込んでいる。 眼と口は大きく、体色は背側が暗い青色で、腹側は銀白色をしている。 普通は45~50cm程度の大きさのものが多いが、大きいものでは体長1.5m程にも成長し、体重が18kg程のものが知られている。 また、側線鱗数は30~40枚で、鱗は大きい。 沿岸域などに生息し小型の魚類や甲殻類などを食べるが、幼魚や若魚は汽水域にも生息していて、時には淡水域にも入り、湖などでも見られることがある。 産卵は沖合いで行われると考えられているが、産卵場所などは分かっていない。 しかし、イセゴイはウナギ目の魚類と同様に葉形仔魚(レプトセファルス)期を経ることが知られていて、この時期に汽水域に入ったものなどは、養魚場で小魚を食害することもある。 また、酸素量が少ないところでは、浮き袋を肺のように使って、空気呼吸ができる。 寿命は長く、44年までは生きることが知られている。 イセゴイは南方では食用に利用されるが、国内では食用として流通することはない。 定置網などで他の魚に混じって獲れることがあるが、カライワシと同様小骨が多く、ほとんど食用に利用されることはない。 カライワシ目の魚類へ / このページの先頭へ |