ババガレイ カレイ目・カレイ科 |
標準和名 | ババガレイ (母母鰈・婆鰈) | |||
分 類 | カレイ目・カレイ亜目・カレイ科・カレイ亜科・ババガレイ属 | |||
学 名 | Microstomus achne | |||
英 名 | Slime flounder / Slime sole | |||
分 布 | 東シナ海から南オホーツク海など | |||
生息環境 | 浅場から深場の砂泥底など | |||
全 長 | 40~60cm 程度 | |||
別名・地方名 | ナメタ・ナメタガレイ(関東)、その他・アワフキ、ウバガレイ、ダルマ、ブタガレイ、バッコ、ヤナギガレイ、ヤマブシなど | |||
備 考 | 背びれ・76~103軟条、しりびれ・61~82軟条 | |||
ババガレイは主に台湾辺りから南西諸島を経て黄海や日本海沿岸、また樺太や千島列島からカムチャッカ半島南部の沿岸域などに分布していて、渤海の他、台湾海峡からトンキン湾にかけての中国沿岸域にも見られる。 中型のカレイで、国内では駿河湾辺りより北の太平洋沿岸に多く分布していると言われている。 体は長い楕円形で、強く縦扁している。 眼はメイタガレイなどのよう飛び出していて、口は極めて小さいが、唇は厚い。 体には滑りがあり、体色は有眼側は暗褐色で、不明瞭な大小の斑がある。 無眼側は白っぽく、背びれやしりびれの軟条は太く、尾びれの後縁は丸い。 また、鱗は小さな円鱗で、やや皮下に埋没し、側線は胸びれの上方で湾曲している。 水深50~450m程の砂底や砂泥底などに生息し、ゴカイ類や甲殻類、棘皮動物などの底性動物を食べるが、水深600~800m程のところにも見られる。 大きいものでは全長60cm、体重が1.8kg程に成長する。 産卵期は3~4月頃で、分離浮性卵を産卵する。 1年で8~9cm、2年で15cm、3年で20cm程に成長する。 雌の方が体が大きいが、寿命は長く、自然下でも15年程の長さがあると言われている。 ババガレイは底引き網や底刺し網などで漁獲され、流通し食用に利用される。 白身の魚で、刺身や塩焼きなどにされるが、煮付けは特に美味しいとされている。 カレイ科の魚類へ / このページの先頭へ |