ヌマガレイ カレイ目・カレイ科 |
標準和名 | ヌマガレイ (沼鰈) | |||
分 類 | カレイ目・カレイ亜科・カレイ科・ヌマガレイ属 | |||
学 名 | Platichthys stellatus | |||
英 名 | Starry flounder | |||
分 布 | 日本を含む北太平洋など | |||
生息環境 | 深場の砂泥底から河口や淡水域など | |||
全 長 | 60cm 程度 | |||
別名・地方名 | タカノハ(山形)、カタガレイ、タカノハガレイ、タカバガレイ(いずれも秋田)、ガサガサガレイ(北海道)、その他・ツキリカレイ、ツギリガレイ、イシガレイなど | |||
備 考 | 背びれ・52~66軟条、しりびれ・1棘38~47軟条 | |||
ヌマガレイは淡水域にも生息するカレイの仲間で、日本からオホーツク海、ベーリング海を経て、アラスカからアメリカ合衆国のカリフォルニア州沿岸辺りまで分布している。 国内では、島根辺りから北の日本海側、千葉辺りから北の太平洋側で見られるが、朝鮮半島にも分布している。 体は所謂「カレイ・ヒラメ型」で、眼は片側によっている。 但し、カレイの仲間の多くは眼が右側に見られるが、ヌマガレイは左右いずれのものも見られ、多くは左側に見られる。 また、有眼側には小さなざらついた鱗がある。 体色は、有眼側が黒色や暗褐色で、眼のない側は白色やクリーム色をしている。 背びれやしりびれ、尾びれは黄褐色で、黒色の縞が何本か見られる。 体表はざらついた感じもあり、一見するとサメガレイに似た感じもするが、ヌマガレイの背びれやしりびれにははっきりとした縞がある。 一般的には水深150m辺りで見られ、砂底や泥底、砂利底などに生息しているが、ヌマガレイは河口や淡水域にも侵入して、若魚や成魚が、海から120km程も遡ることが知られている。 また、湖沼で見られることもあるが、多くの場合、水温の高い夏の間は沿岸の浅い水域や河口などで見られ、水温の下がる冬には、深い場所へ移動すると言われている。 しかし、年間を通して水深の深いところに生息するものもいるとも言われていて、ヌマガレイは水深370m辺りまで見られる。 底性の魚で、エビやカニなどの甲殻類や多毛類、ヒトデや小型の魚類などを食べる。 ふつうは60cm程度だが、大きいものでは90cm程に成長し、寿命は24年のものが知られている。 産卵期は1~5月頃とされていて、沿岸の浅場で産卵すると言われている。 ヌマガレイは刺し網や釣りなどで獲られ、食用に利用されている。 刺身やから揚げ、焼き物などのほか、冷凍利用もされるが、味は他のものよりも劣るとも言われている。 この他、ヌマガレイとイシガレイとの間では、交雑種が知られている。 カレイ科の魚類へ / このページの先頭へ |