イシガキフグ フグ目・ハリセンボン科 |
標準和名 | イシガキフグ (石垣河豚) | |||
分 類 | フグ目・フグ亜目・ハリセンボン科・イシガキフグ属 | |||
学 名 | Chilomycterus reticulatus | |||
英 名 | Pacific Burrfish | |||
分 布 | 世界の暖かい海域 | |||
生息環境 | 主に岩礁域やサンゴ礁域など | |||
全 長 | 55~65cm 程度 | |||
別名・地方名 | イガフグ・イバラフグ・ハリフグ(和歌山)、コンペ(新潟)など | |||
備 考 | 背びれ・11~14軟条、しりびれ・11~14軟条 | |||
イシガキフグは世界の温帯から熱帯水域に分布しているハリセンボンの仲間で、東シナ海から南シナ海を経てアラフラ海や珊瑚海、ミクロネシアなどの西太平洋から、ハワイ諸島やカリフォルニアからチリ中部辺りまでの中・東太平洋まで、太平洋に広く分布している。 インド洋でもベンガル湾やアラビア海を含む広い範囲に分布していて、国内では茨城辺りから南で見られる。 また、大西洋でも北緯30度から南緯30度辺りまで、広い範囲に分布している。 体は縦扁し、頭部は大きくて、体表には太くて短い棘を持っている。 体色は背面が濃灰色で、腹部は明るく、体には暗色の4~6本の横帯がある。 他のフグの仲間と同様、腹びれはないが、各ひれには暗色の斑点が多数見られる。 口は吻先にあって、案外幅広い感じがする。 また、イシガキフグは水や空気を吸い込んで体を膨らませる事は出来るが、体表の棘はハリセンボンのように鋭くはなく、立てたりすることもできない。 水深の浅い海岸近くの珊瑚礁や岩礁域に多く生息しているが、水深100m程のところにも見られ、熱帯域では更に深いところにも生息しているのでないかと言われている。 普段は単独で生活していて、主に甲殻類や軟体動物を食べる。 また、普通は全長50cm程だが、大きいものだと全長80cm、体重は10kg近くになるものもいる。 岩穴などに潜んでいることが多いが、他のフグの仲間と同様、動きは鈍く、胸びれを使って泳いでいる姿などはユーモラスでもある。 海面近くをのんびりと泳いでいることもあり、磯釣りなどでも、餌をついばんでいる様子が見えたりもするほど警戒心が薄い。 イシガキフグは無毒とされているので時に食用にされるが、一般にはほとんど流通していない。 しかし、鍋物や味噌汁にするとかなり美味しいものと言われていて、大きいものもフライや唐揚げなどにすると美味しいとされている。 ハリセンボン科の魚類へ / このページの先頭へ |