ネズミフグ フグ目・ハリセンボン科 |
標準和名 | ネズミフグ(鼠河豚) | |||
分 類 | フグ目・フグ亜目・ハリセンボン科・ハリセンボン属 | |||
学 名 | Diodon hystrix | |||
英 名 | Spot-fin porcupinefish | |||
分 布 | 世界の温帯から熱帯域 | |||
生息環境 | 岩礁域など | |||
全 長 | 50~60cm 程度 | |||
別名・地方名 | イノーアバサー、アバサー(いずれも沖縄)など | |||
備 考 | 背びれ・14~17軟条、しりびれ・14~16軟条 | |||
ネズミフグは世界の温帯から熱帯域に広く分布していて、太平洋では東シナ海から南シナ海を経てアラフラ海やグレートバリアリーフ、ミクロネシアなどの西太平洋に多く見られ、国内では青森より南の日本海側、相模湾辺りより南の太平洋側などに分布している。 ハワイ諸島やカリフォルニア半島辺りからペルー辺りにかけての中・東太平洋などにも分布していて、インド洋ではオーストラリア沿岸などに多く見られる。 また、大西洋でも北緯35度から南緯30度辺りにかけて見られ、メキシコ湾にも分布している。 体色は灰色を帯びた褐色で、背方は褐色が強く、腹方は白っぽい。 体側中央と背面には小さな黒色斑が密生していて、背びれや尾びれ、しりびれにも黒色斑が見られる。 「フグ」と名前についているが、ネズミフグはハリセンボンの仲間で、体は立てることのできる棘で覆われている。 驚いた時や外敵などに対しては棘を立てて大きく体を膨らませ、ハリネズミのようになって相手を威嚇する。 また、尾柄は長く、尾柄の背部と下部にも棘がある。 サンゴ礁域や岩礁域、砂底、礫底などに生息していて、甲殻類などを食べるが、歯は丈夫で、硬い貝類やウニなども噛み砕いて食べてしまう。 普段は単独で生活していて、水深3~20m程度の浅場に多く見られるが、水深40~50m辺りにも生息している。 大きいものでは全長90cm、体重は2.8kg程にも成長し、ハリセンボンの中では最も大きい。 ネズミフグは無毒と言われていて、沖縄地方などでは食用に利用され、味噌汁などに利用される。 但し、内蔵は食用にしない。 ハリセンボン科の魚類へ / このページの先頭へ |