シマフグ フグ目・フグ科 |
標準和名 | シマフグ (縞河豚) | |||
分 類 | フグ目・フグ亜目・フグ科・トラフグ属 | |||
学 名 | Takifugu xanthopterus | |||
英 名 | Yellowfin pufferfish / Striped puffer | |||
分 布 | 日本から東シナ海など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 50~60cm 程度 | |||
別名・地方名 | アカメフグ、サバフグ・トラフグ(混称)など | |||
備 考 | 背びれ・16~18軟条、しりびれ・14~16軟条 | |||
シマフグは、日本のほか、朝鮮半島南部から台湾海峡にかけての東シナ海に分布しているフグの仲間で、香港辺りまでの中国沿岸部などにも分布している。 国内では日本海を含む東北地方辺りよりも南に分布しているが、多くのフグ科の仲間と同様、テトロドトキシンという毒を持っている。 体は所謂フグ型で、体色も白っぽく、全体にトラフグに似ているが、体側から背面にかけて、特徴的な三本の暗色の太い縦縞が走っている。 各ひれは鮮やかな黄色やオレンジ色がかった黄色をしていて、胸びれの基部には黒い斑がある。 また、体の背面と腹面には、小さな棘が広がっている。 シマフグは、沿岸から水深100m位までの沖合いの岩礁域に生息し、小魚や甲殻類、軟体動物などを食べる。 また、体に似合わず素早く泳ぎ、フグの仲間では遊泳力もあって、行動範囲は意外と広い。 産卵期は3~5月で、沖合いから河口域へ近づき、直径1mm程の卵を産む。 幼魚の間は内湾の砂泥底などで生活するが、成長と共に沖合いの岩礁域に移動する。 シマフグはトラフグと同様おいしいものとされ、定置網やはえ縄で漁獲され食用として利用されている。 しかし、卵巣や肝臓に強い毒をもち、腸にも毒があるので、流通しているものは毒を取り除いたものが多いが、鮮魚などの調理は専門家に任せるのがよい。 鍋ものやみそ汁、刺身、焼き物などといったものに利用されるが、シマフグの皮には毒がないので「ひれ酒」にもされる。 但し、この場合も鮮魚の場合は専門家に任せた方が無難である。 フグ科の魚類へ / このページの先頭へ |