タスキモンガラ フグ目・モンガラカワハギ科 |
標準和名 | タスキモンガラ | |||
分 類 | フグ目・モンガラカワハギ科・ムラサメモンガラ属 | |||
学 名 | Rhinecanthus rectangulus | |||
英 名 | Wedge-tail triggerfish | |||
分 布 | インド洋や太平洋など | |||
生息環境 | サンゴ礁や岩礁域など | |||
全 長 | 20~30cm 程度 | |||
別名・地方名 | イノーフクルビ(沖縄)など | |||
備 考 | 第一背びれ・3棘、第二背びれ・22~25軟条、しりびれ・20~22軟条 | |||
タスキモンガラはインド洋や太平洋に分布しているモンガラカワハギの仲間で、太平洋では西太平洋や中部太平洋で多く見られる。 インド洋でもアフリカ東海岸を含む広い地域に分布していて、国内では和歌山辺りから南で見られるが、熱帯性の魚で、数は多くない。 体は楕円形で強く側扁し、腹びれはもっていない。 頭部は長く尖っていて、吻も長く、眼の前には縦溝がない。 鰓孔の上後方には骨質の大きな鱗があり、尾びれの後縁は丸い。 また、尾柄の側面には4~5列の逆向きの棘が見られる。 眼から後ろの体色は黄褐色で、暗色の特徴的な幅広い帯がある。 この帯は、眼と胸びれを通り尾柄やしりびれに達しているが、体側後方には「V」を横にしたような淡い斑が見られる。 また、各ひれは淡い色をしているが、尾柄としりびれの基底は黒っぽい。 ムラサメモンガラに似ているが、タスキモンガラには「V」字を横にしたようなはっきりとした斑があり、眼から吻端にかけては斑などが見られない。 水深50m位までのサンゴ礁や岩礁域などに生息しているが、水深20m位のサンゴの外縁に多く見られる。 海草やデトリタス、ウニやカニなどの甲殻類の他、ゴカイ類や貝類なども食べる。 産卵は砂底にすり鉢状の巣をつくり、卵は親が守る習性がある。 タスキモンガラはふつうは食用に利用されないが、体色がきれいなので、観賞用に利用されることがある。 モンガラカワハギ科の魚類へ / このページの先頭へ |