クジメ カサゴ目・アイナメ科 |
標準和名 | クジメ | |||
分 類 | カサゴ目・アイナメ科・アイナメ属 | |||
学 名 | Hexagrammos agrammus | |||
分 布 | 日本や朝鮮半島など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 25~30cm 程度 | |||
別名・地方名 | アブラッコ(秋田)、アブラメ(新潟・石川)、シンジ(山形)、モイオ(富山)、ヤスリ(長崎)、その他・オキベラ、モズモロコシアイナメなど | |||
備 考 | 背びれ・17~19棘19~23軟条、しりびれ・18~21軟条 | |||
クジメは日本各地のほか、朝鮮半島南部や黄海などに分布し、沿岸の藻場などに生息している。 体は長くて側扁し、背びれの中央付近に浅い欠刻が見られる。 体色は暗褐色や茶褐色などで、小さな白い斑点が散在しているが、体色の変化は多い。 眼の背方と後頭部には小さな皮弁があり、尾びれには暗色の横帯があり、しりびれにも数本の暗色の帯が斜めに入っている。 一見してアイナメに似ているが、クジメの尾びれの後縁は丸く、胸びれも丸い。 また、アイナメが5本の側線を持っているのに対して、クジメの側線は1本だけである。 体側の斑も細かい感じがし、体もアイナメほどは大きくならない。 沿岸部の水深5m位までの海草の多い岩礁域や藻場などに生息し、アイナメよりは浅場に見られる。 岩礁周辺の砂底などにも多く見られ、普通は単独で生活している。 底性で、あまり動かずにじっとしているので、周りに溶け込んでいて見つけにくい。 ワレカラやヨコエビなどの甲殻類のほか、小型の魚類などの動物質のものを食べる。 産卵期は10月から1月頃で、この時期の雄は1m程度の縄張りをつくる。 卵は直径2mm程だが、2~3cm程度の塊となって海藻の茎などに産み付けられる。 卵は雄が保護し、稚魚は4cm位までは浮遊生活をおくり、その後に底性生活をはじめる。 クジメはほかの魚に混じって刺し網などで漁獲されるが、量は少ない。 また、防波堤や磯などの釣りでもあがり、煮物やから揚げなどにされ、アイナメと同様、美味しいものとされている。 アイナメ科の魚類へ / このページの先頭へ |