アイナメ カサゴ目・アイナメ科 |
標準和名 | アイナメ (鮎魚女、鮎並、愛魚女) | |||
分 類 | カサゴ目・アイナメ亜目・アイナメ科・アイナメ属 | |||
学 名 | Hexagrammos otakii | |||
英 名 | Fat greenling | |||
分 布 | 日本や朝鮮半島など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 40cm程度 | |||
別名・地方名 | アブラメ、アブラコ、アブラウオ、ツムギ、シンジョ、シジョウなど | |||
備 考 | 背びれ・19~21棘 | |||
アイナメは日本各地の沿岸部に分布しているカサゴ目に属する海水魚で、朝鮮半島南部や黄海などにも分布している。 体は長くて側扁し、頭部は小さい。 鱗は小さく、体色は褐色や暗褐色、赤褐色など、固体によってかなり変化があるが、暗色の斑のほか小さな白っぽい斑なども見られる。 鮮やかな黄色い体をしているものも見られるが、これは産卵期の婚姻色が表れた雄である。 背びれやしりびれの基底は長く、背びれは中央辺りで凹んでいて、前部分の棘条部と後部分の軟条部に分かれている。 また、尾びれの後縁はほぼ真っ直ぐで、各ひれには体に見られる暗色の斑と同じ色の何本かの縞が見られる。 同じアイナメ科のクジメやホッケに似ているが、クジメの尾びれの後縁は丸く、ホッケでは深く湾入しているので見分けることが出来る。 また、アイナメは体側中央のほか、背びれ、腹びれ、しりびれ近くに5本の側線を持っている。 海藻の多い沿岸の岩礁域やその周辺などに生息しているが、防波堤などでも見られる。 底性の魚で、水深50m位までの浅場に多く、岩陰や海草の間に隠れていることも多い。 甲殻類や小型魚類のほか軟体動物なども食べる。 また、アイナメは北のものほど体が大きく、時に60cm程になるものも見られる。 産卵期は10月から翌年の1月頃で、この時期の雄は岩礁域の窪みや岩の隙間などに縄張りをつくる。 雄は複数の雌と繁殖し、卵は緑褐色や赤紫色の大きな卵塊となるが、雄は産卵後も卵を保護する習性がある。 ふ化した仔魚は岩礁の周りを泳ぎながら成長するが、成長と共に底生になり、寿命は7年程度と言われている。 アイナメは延縄や刺し網、かご漁などで獲られ、食用として流通している。 寒い時期が旬だと言われているが、年間を通して美味しい魚とされ、刺身や煮付け、唐揚げ、焼き物など、さまざまに料理される。 また、アイナメはカサゴなど共に釣りの対象としても人気があり、波止釣りのほか、投げ釣りや船釣りなどでも盛んに行われている。 アイナメ科の魚類へ / このページの先頭へ |