フサカサゴ カサゴ目・フサカサゴ科 |
標準和名 | フサカサゴ (総笠子・総瘡魚) | |||
分 類 | カサゴ目・カサゴ亜目・フサカサゴ科・フサカサゴ属 | |||
学 名 | Scorpaena onaria | |||
英 名 | Western scorpionfish | |||
分 布 | 日本や朝鮮半島など | |||
生息環境 | 深場の岩礁域など | |||
全 長 | 20~25cm 程度 | |||
別名・地方名 | アカオコゼ、アラカブ、オニカサゴ、ガガニ、ガシラ(混称)など | |||
備 考 | 背びれ・12棘8~10軟条、しりびれ・3棘5軟条 | |||
フサカサゴは、日本や朝鮮半島、台湾などに分布しているカサゴの仲間で、国内では本州中部から南で見られる。 また、オーストラリア東海岸の一部やニューカレドニアなどにも分布していて、やや深い岩礁域などに生息している。 体は側扁しているが、頭部は縦扁して幅広く、背面は丸く隆起している。 体色は鮮やかな紅色や赤色などで、暗色の小斑点が散在するものや不規則の斑が見られるものが多く、各鰭にも暗色の斑点が多数ある。 名前のように、体側には縦列を成した皮弁が何筋か見られ、体つきもカサゴに似ている。 オニオコゼほどでもないが、頭部にも皮弁や棘が見られ、眼隔域は狭くて深く窪み、口は比較的大きく上を向いている。 雄では背びれの棘条部に暗色の斑が見られるが、雌では見られず、側線は胸びれの上方で急に湾曲し、斜め下方に向かっている。 一見するとコクチフサカサゴに似ているが、フサカサゴの口は大きく、口の後縁は眼の後縁に達しているなどの違いある。 深い岩礁域に多く見られるが、垂直方向の生息域は広く、水深40~50mから200m程で見られる。 また、多くは水深100m前後で見られるが、水深500m辺りの深さにも生息している。 底性の魚で、遊泳することなく、海底でじっとしていて、近づいてきた小魚などを丸呑みにするほか、底性動物などを食べる。 産卵期は夏から秋で、底引き網などで漁獲され食用に利用されるが、美味しいものとされている。 また、フサカサゴは船釣りの対象にもなっていて、塩焼きや煮つけ、から揚げなどにされる。 フサカサゴ科の魚類へ / このページの先頭へ |