ミノカサゴ カサゴ目・フサカサゴ科 |
標準和名 | ミノカサゴ (蓑笠子) | |||
分 類 | カサゴ目・カサゴ亜目・フサカサゴ科・ミノカサゴ亜科・ミノカサゴ属 | |||
学 名 | Pterois lunulata | |||
英 名 | Luna lionfish | |||
分 布 | 日本や朝鮮半島、太平洋、インド洋 | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 30cm 程度 | |||
別名・地方名 | キミオコゼ(高知)、ハナオコゼ(和歌山)、マテ(三重)、ヤマノカミオコゼ(愛媛)、ミノオコゼ(鹿児島)、ヤマノカミ(九州)など | |||
備 考 | 背びれ・13棘12軟条、しりびれ・3棘7~8軟条、側線孔・24~29 | |||
ミノカサゴは、棘に毒をもっている魚としてよく知られているフサカサゴの仲間の仲間で、北海道南部より南の日本や朝鮮、太平洋、インド洋などの沿岸域に分布している。 体は楕円形で側扁し、いずれの鰭とも大きい。 特に胸びれと腹びれは大きく、ひれ膜は深く切れ込んでいる。 胸びれを広げると「蓑」をまとった様子を思わせることが名前の由来とされているが、背びれにはオコゼ類のように強い毒をもっていて、刺されると大変痛む。 眼や口の周りには皮弁があり、体色は肌色や赤みを帯びたような肌色をしている。 体表には茶色や褐色、暗褐色などの横縞があり、幅が太いものや細いものが多数並んでいる。 各ひれにも暗色の斑点が並んでいるが、斑は胸びれでは顕著であるが、その他の鰭には斑がないものも見られる。 一見して同属のハナミノカサゴによく似ているが、ミノカサゴには下あごからのどにかけては縞はなく、背びれやしりびれ、尾びれには暗色の斑がないものが多い。 鰭の斑はあっても少なく、尾びれにはないものが多い。 また、よく見るとミノカサゴの太い暗色の横縞には、穴が開いたように、淡色の体色が斑点のようになっている。 沿岸の浅場から、水深50m程のやや深い岩礁域に生息し、砂底に多く見られるが、ミノカサゴの鮮やかな縞模様は、外敵に対しての警告になると共に、岩礁域に生息するミノカサゴにとっては、保護色の役目も果たしている。 寿命は10年程で、群れることはなく、単独で生活し、主に小魚や小型の甲殻類などを食べる。 底近くを胸びれを広げてゆっくりと泳いでいたり、海底でじっとしていることも多いが、素早く移動するときは、胸びれをたたんで移動し、思った以上に敏捷に動く。 定置網や底引き網などで漁獲されるが、食用としてはあまり流通していない。 白身で、煮付けや塩焼き、揚げ物などにされるが、食用よりも観賞用とされる方が人気がある。 フサカサゴ科の魚類へ / このページの先頭へ |