ザラビクニン

ザラビクニン カサゴ目・クサウオ科



ザラビクニン


ザラビクニン 1ザラビクニン 2ザラビクニン 3ザラビクニン 4

標準和名 ザラビクニン
分 類 カサゴ目・ダンゴウオ上科・クサウオ科・コンニャクウオ属
学 名 Careproctus trachysoma
分 布 日本海やオホーツク海など
生息環境 大陸棚などの深海
全 長 20~30cm 程度
備 考 背びれ・58~62軟条、しりびれ・52~57軟条
ザラビクニンは、日本海やオホーツク海などに分布しているクサウオ科の海水魚で、「ビクニン」の名前は尼僧を指す比丘尼(びくに)から付けられたもので、丸い頭部や背びれ、しりびれなどの様子が、法衣を着た尼僧のように見えるからだと言われている。
但し、ザラビクニンは、同科のビクニンとは随分と異なった体つきをしている。

体は側扁していて、体高は高い。
頭部は小さくて、背縁は丸く、吻は短くて鈍い。
上顎の後ろ縁は眼の後ろ縁に達し、腹部には小さな吸盤がある。
尾びれの後ろ縁は丸く、基底の長い背びれとしりびれに連続している。

体色は赤みを帯びていて、鱗はなく、体はゼラチンのような皮膚で覆われていて柔らかい。
また、体表には小さな棘が散在しているが、全体に強い滑りがあり、つかみづらい。

水深200~800m辺りの深海に生息していて、主にエビなどの小型の甲殻類やイカなどを食べる。
胸びれの先と下唇の下には味覚を感じる部分があり、海底では逆立ちのような格好で胸びれを砂底などにつけて、獲物を探すと言われている。

ザラビクニンは普通は食用には利用されず、漁獲されたものは海上で放流されることが多い。


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