ガラ・ルファ

ガラ・ルファ (ドクターフィッシュ) コイ目・コイ科



ガラ・ルファ


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標準和名 ガラ・ルファ
分 類 コイ目・コイ科・コイ亜科・ラベオ族・ガラ属
学 名 Garra rufa
英 名 Doctor fish / Nibble fish / Kangal fish
分 布 トルコからアフガニスタンなど
生息環境 河川や湖沼、池など
全 長 10cm 程度
備 考 背びれ・4棘8軟条
ガラ・ルファは、トルコ南部からシリア北部、レバノンを経て、イラクやイラン、アフガニスタンにかけて分布しているコイ科に属する淡水魚で、別名・ドクターフィッシュとも呼ばれている。

体は細長く、頭部はやや縦扁しているが、体後部にいくにしたがって側扁している。
口は下向きについていて、歯はなく、二対の口ひげがある。

体色は暗い灰色のような色合いで、ふつうは背びれの基底に黒い斑が見られる。
全長10cm程度、大きいものでは全長13cm程に成長するが、生息地のものは全長20cmを超えるものも見られると言われている。

ガラ・ルファは河川や湖沼、池などに生息し、普段は石の下や水生植物などの中に隠れていることが多い。
また、普通は河川や湖沼などに生息しているが、風呂の温度に近い37℃程の高い水温でも生息できることが知られていて、トルコでは温泉にも生息している。

吸盤状になった口で、主に付着藻類を食べるが、プランクトンや小魚、小型の甲殻類、昆虫の幼虫なども食べる。
また、幼魚のあいだは群れで生活しているが、成長とともに分散していく。

ところで、ガラ・ルファは別名・ドクターフィッシュとも呼ばれているが、水の中に手足を入れると、集まってきて、人の皮膚の古い角質を食べる食性がある。
これは、かつては河川と天然温泉とを行き来していたが、開発などによって温泉が隔離された際、本種も一緒に隔離されてしまったものと考えられていて、この為、温泉などの餌が少ない環境において、人の皮膚の古い角質を食べるようになってと考えられている。

この食性は、皮膚の代謝を促進させたり、その刺激などによって皮膚病や神経症などに効能があるとされていて、いくつかの地域で利用されている。
国内でもそのような利用が見られるが、国や地域によっては、感染症の心配などから、このような利用を禁止しているところもある。

尚、河川などに生息しているものは、人の角質を食べるようなことはあまり見られず、温泉に生息するものも、成長とともに角質を食べることは少なくなる。
また、ゴンズイも人の角質をついばむ習性があるが、毒をもっているので、皮膚の代謝効果などには利用されない。

この他、ガラ・ルファには、現在、Garra rufa rufa、G.r. turcica、G.r. obtusaの三亜種が知られていて、観賞用に利用されることがある。
jまた、寿命は7年程度と言われている。


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