レッドフィン
ジャイアントバルブ

レッドフィン・ジャイアントバルブ コイ目・コイ科



レッドフィン・ジャイアントバルブ


レッドフィン・ジャイアントバルブ 1レッドフィン・ジャイアントバルブ 2レッドフィン・ジャイアントバルブ 3

標準和名 レッドフィン・ジャイアントバルブ(バーブ)
分 類 コイ目・コイ科
学 名 Leptobarbus hoevenii
英 名 Hoven's carp / Mad barb / Sultan fish
分 布 インドネシアやマレーシアなど
生息環境 河川やその支流など
全 長 50~60cm 程度
備 考 背びれ・9軟条、しりびれ・8軟条
レッドフィン・ジャイアントバルブ(バーブ)は、ボルネオ島やインドネシアのスマトラ島、ジャワ島などの大スンダ諸島に分布しているコイ科の淡水魚で、マレーシアにも分布している。

体は背びれの起部でもっとも体高が高く、尾柄は太い。
尾びれの後縁は二叉していて、体の鱗は大きい。

体色は銀色や銀灰色で、幼魚の内は体側中央に黒っぽい縦縞があるが、成長と共に消失する。
各鰭は赤っぽく、腹びれやしりびれ、尾びれの先は特に目立つ。

レッドフィン・ジャイアントバルブは、河川やその支流などに生息しているが、雨季には洪水でできた氾濫原にも進出し、この時期に産卵が行われる。
群れで生活していて、ワーム類や昆虫類、動物プランクトンなどを食べるが、甲殻類なども食べる。

また、落下するハイドロカルパスなどの植物の実や種子なども食べるが、これを食べた後は方向を失い、不規則に泳ぐ様子が見られると言われている。
現地では、この様子から「酔っている」と言われるが、この時期に食用にすることは吐き気を引き起こす可能性があり、有毒とも言われている。
しかし、大きいものでは全長80~100cm程に成長するので、釣りの対象魚になっている。

尚、カンボジアやラオス、タイやベトナムなど、インドシナ半島に分布するLeptobarbus rubripinnaは、これまで本種と同種とされていたが、現在は別種とされている。
但し、両種ともに英名で、Hoven's carp、Mad barb、Sultan fish などと呼ばれている。

また、国内でレッドフィンバルブ(シルバーバルブ・Barbonymus schwanenfeldii)と呼ばれているものは、全長20~35cm程で、本種のようには大きくならない。


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