カイヤン ナマズ目・パンガシウス科 |
標準和名 | カイヤン | |||
分 類 | ナマズ目・ギギ上科・パンガシウス科・パンガシアノドン属 | |||
学 名 | Pangasianodon hypophthalmus / Pangasius hypophthalmus / Pangasius sutchi / Helicophagus hypophthalmus |
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英 名 | Iridescent shark / Sutchi catfish | |||
分 布 | 東南アジア | |||
生息環境 | 水深のある大きな河川など | |||
全 長 | 60~100cm 程度 | |||
保護状況 | 国際自然保護連合(IUCN)レッドリスト・絶滅危惧種(EN) | |||
カイヤンはメコン川やチャオプラヤ川流域などに自然分布しているナマズの仲間で、最大で130cm、体重は44kg程にも成長する。 体は長くて側扁しているが、頭部は縦扁している。 体色は銀白色のような感じで、体側には3本の暗色の縦帯が見られるが、大きいものでは全体に暗い灰色になる。 口ひげは2対で、しりびれの基底は長い。 しかし、国内に分布しているナマズとは違い、背びれ後方には脂びれが見られ、しりびれは尾びれに連続していない。 また、尾びれは大きくて二叉していて、背びれは小さくて、腹びれより前方についている。 カイヤンは、メコン川のような水深のある大きな河川に生息し、中層を泳ぎ、雑食性で様々なものを食べる。 産卵は河川が氾濫する時期に上流に移動して行われ、水量が少なくなる頃には下流に移動する。 カイヤンは大切な食用魚で、養殖も行われている他、ミャンマーやインドネシア、マレー半島など、東南アジアの河川にも移入されている。 また、観賞用に利用されたりもするが、乱獲のほか、ダム建設や河川改修、環境の劣化などによって、自然分布しているものはチャオプラヤ川とメコン川のタイ側ではほぼ絶滅状態にあるとされていて、国際自然保護連合では絶滅危惧種(EN)に指定している。 尚、メコン川水系に分布し、同科に属しているメコンオオナマズも生息数が激減していて、カイヤン同様、絶滅危惧種(CR)に指定されている。 パンガシウス科の魚類へ / このページの先頭へ |