カワマス サケ目・サケ科 |
標準和名 | カワマス | |||
分 類 | サケ目・サケ科・イワナ属 | |||
学 名 | Salvelinus fontinalis | |||
英 名 | Brook trout | |||
分 布 | 北アメリカ大陸東部など | |||
生息環境 | 山間部の河川や湖など | |||
全 長 | 25~50cm 程度 | |||
備 考 1 | 背びれ・3~4不分枝軟条8~11分枝軟条、しりびれ・3不分枝軟条7~9分枝軟条 | |||
備 考 2 | 要注意外来生物 | |||
カワマスは北アメリカ大陸東部の河川や湖などに自然分布している淡水魚で、名前に「マス」ついているが、オショロコマなどと共にイワナの仲間である。 国内には1901~1902年頃、釣りの対象魚として日光・湯ノ湖に移入され、その後北海道や長野など、本州中部辺りより北に分布域を広げている。 体は側扁していて、口は大きい。 脂びれをもち、背びれ基部は腹びれよりもやや前方にある。 また、尾びれの後縁はやや湾入し、腹びれとしりびれの前縁は白く、その内側は黒っぽい。 体色は暗褐色の地に黄色と赤色の斑点が散在し、赤い斑は青白い輪で囲まれている。 雄の腹部は赤く、2本の黒い縦帯が見られる。 また、成熟した雄の下顎は先が上方に曲がり、体高は高くなる。 幼魚の背びれには黒点があるが、成長とともに虫食い状の斑になり、尾びれにも網目状の斑が見られる。 この虫食い状の斑によって、他の在来のサケ科と見分けることが出来る。 主に山間部の河川や湖などの冷水域に生息し、水生昆虫や落下昆虫のほか、小型魚類や甲殻類などを食べる。 暗所を好み、日中は岩陰などに潜んでいることが多い。 産卵期は11~12月頃で、湖の岸辺や河川の暖流部で産卵する。 また、国内のものは陸封型とされているが、カワマスには降海性のものも知られているほか、大きいものでは80cm程に成長する。 カワマスは釣りの対象魚として人気があるが、在来のヤマメ、アマゴなどのサケ科の魚との競合やイワナ属との交雑などが懸念されている。 現在、カワマスは北海道では移植禁止になっている他、特定外来生物法によって、要注意外来生物に指定されている。 |