コバンアジ

コバンアジ ススズキ目・アジ科

コバンアジ

コバンアジ 1コバンアジ 2コバンアジ 3コバンアジ 4

標準和名 コバンアジ (小判鰺)
分 類 スズキ目・スズキ亜目・アジ科・コバンアジ属
学 名 Trachinotus baillonii
英 名 Small spotted dart
分 布 インド洋や太平洋など
生息環境 沿岸の岩礁域など
全 長 30~50cm 程度
別名・地方名 シラアジ、スーミツガーラーなど
備 考 第一背びれ・5~6棘、第二背びれ・1棘21~25軟条、しりびれ・2離棘1棘20~24軟条
コバンアジは太平洋やインド洋などに分布しているアジの仲間で、太平洋では東シナ海から南シナ海を経て、アラフラ海やサンゴ海、ミクロネシアなどの西太平洋の他、サモア諸島やライン諸島などの中部太平洋も分布している。

国内では、南西諸島や小笠原諸島などの南日本に分布しているが、インド洋でも、紅海を含むほぼ全域に分布している。

体はひし形で、強く側扁していて、名前のように小判型のような体型をしている。
吻は短くて尖っていて、上顎は下顎よりも短い。

第一背びれの棘は短く、遊離していて、第二背びれとしりびれは相対している。
しりびりの前方には離棘があり、尾びれは大きく、深く二叉している。
また、第二背びれとしりびれの前軟条部は鎌状に伸びていて、稜鱗(りょうりん/ぜいご・ぜんご)はない。

体色は銀色で、背側はやや青黒っぽい。
背びれ・しりびれ・尾びれは黒っぽく、鱗は微小な円鱗をしている。
15cm程度以上に成長したものでは、側線上か、側線に沿って1~5個の黒色の斑が見られ、成長と共に斑の数は増える。

一見するとマルコバンに似た感じもするが、マルコバンの体側には黒色斑などがなく、体高も高くて吻も丸い。

沿岸の岩礁域やサンゴ礁域に生息し、斜面や砂泥底に多く見られる。
幼魚は内湾や砂浜の海岸、汽水域などでも見られ、魚や甲殻類などを食べる。

コバンアジは広く流通することはないが、定置網や釣りなどで獲られ、食用に利用されている。
白身の魚で、刺身や焼き物、煮つけなどに利用され、美味しいものとされている。

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