シロガネアジ ススズキ目・アジ科 |
標準和名 | シロガネアジ (白銀鯵) | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・アジ科・ヒラマナアジ属 | |||
学 名 | Selene vomer / Zeus vomer | |||
英 名 | Lookdown | |||
分 布 | 西太西洋など | |||
生息環境 | 沿岸からやや沖合い | |||
全 長 | 30~40cm 程度 | |||
別名・地方名 | ルックダウンなど | |||
備 考 | 背びれ・9棘23軟条、しりびれ・3棘18軟条 |
シロガネアジは、カナダのニューファンドランド島辺りからアメリカ合衆国東海岸を経て、メキシコ湾やカリブ海、南米のウルグアイ辺りにかけて分布する中型のアジの仲間で、西太西洋で広く見られる。 体は著しく側扁していて、ヒイラギのように薄い体つきをしている。 体高は高く、吻は短いが、口から頭頂辺りにかけては切り立ったように急で、特徴的な体つきをしている。 この顔つきから、英名のまま「ルックダウン」と呼ばれることもある。 また、下顎は上顎よりも長く、側線ははっきりとしているが、稜鱗(ぜいご)はあまり目立たない。 背びれとしりびれはほぼ相対していて、各前部は鎌状に伸びる。 胸びれも鎌状をしていて、尾柄は細く、尾びれは二叉している。 体色は銀色で、若魚では体側に数本の薄い横縞が入るが成長とともに消失し、大きいものでは50cm近くに成長する。 シロガネアジは沿岸の砂底や泥底などに生息していて、甲殻類や小魚などを食べる。 比較的浅いところに多いが、水深50m辺りまで見られ、幼魚は汽水域でも見られる。 群れで生活しているが、時には小さなグループに分散することもある。 この他、シロガネアジは、可食部は少ないが食用に利用されている。 しかし、大型のものはシガテラ毒をもっていることもあるので、注意が必要である。 また、体型がおもしろいことから、観賞用に利用されることもある。 |
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