アカアマダイ ススズキ目・アマダイ科 |
標準和名 | アカアマダイ (赤甘鯛・赤尼鯛) | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・アマダイ科・アマダイ属 | |||
学 名 | Branchiostegus japonicus | |||
英 名 | Horsehead tilefish / Red horsehead | |||
分 布 | 日本や南シナ海など | |||
生息環境 | 泥質の海底など | |||
全 長 | 40~50cm 程度 | |||
別名・地方名 | グジ(京都)、コビル(鳥取・島根)、オキツダイ(静岡)、スナゴ(愛媛)、その他・アマダイ(混称)、アカッペ、クズナなど | |||
備 考 | 背びれ・7棘15軟条、しりひれ・2棘12軟条 |
アカアマダイは東シナ海から南シナ海に分布している海水魚で、日本では本州中部より南に分布している。 体は側扁していて細長く、吻は短くて口は小さい。 頭部はべラ科のイラやフエダイ科のイレズミフエダイのような感じがするが、頭頂部はほぼ垂直で、背びれの基底は長い。 体色は赤っぽくて腹面は淡いが、しりびれや尾びれの下方は青っぽく、尾びれには数本の黄色い横縞と、体側には赤黄色の縦縞がある。 また、シマアマダイに似ているが、アカアマダイの眼の後ろには、逆三角形をした銀白色の斑が見られる。 底性の魚で、普通は水深30~150m程の海底に生息していて、浅場に寄ってきたり、浮き上がってくるようなこともない。 泥質の底質を好み、泥底に穴を掘って縄張りをつくり、魚類や甲殻類のほか、頭足類や貝類なども食べる。 産卵期は7~11月頃で、1年で15~20cm程度に成長する。 アカアマダイは性転換をすることが知られていて、全長25cm以下では雌の割合が大きいが、30cmを超える頃にはほとんど雄になる。 底引き網や延縄、刺し網などで漁獲され、食用にされる。 石川や福井、京都、兵庫、鳥取などの日本海側に多く、白身の魚でかなり美味しいものとされている。 近年は釣りの対象魚にもなっていて、これを専門に狙う釣りもあるが、味噌煮や塩焼きなどのほか、水分が多くて軟らかいので、昆布締めなどにされる。 また、アカアマダイは京都では「グジ」と呼ばれ、「ハモ」と並ぶ京料理の代表的な食材でもある。 アマダイ(甘鯛)はマタイよりも甘くて美味しいとされることが名前の由来と言われているが、「尼鯛」とも書かれ、頭部が丸く、尼僧に似ていることから付けられたなど、諸説がある。 また、アカアマダイの他、シロアマダイ、キアマダイも美味しいものとされている。 |
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