イレズミフエダイ ススズキ目・フエダイ科 |
標準和名 | イレズミフエダイ | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・フエダイ科・イレズミフエダイ属 | |||
学 名 | Symphorichthys spilurus | |||
英 名 | Sailfin snapper | |||
分 布 | 西太平洋や東インド洋など | |||
生息環境 | サンゴ礁域や岩礁域など | |||
全 長 | 50~60cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・10棘14~18軟条、しりびれ・3棘8~11軟条 |
イレズミフエダイは、東シナ海から南シナ海を経て、ミクロネシアやアラフラ海、珊瑚海などの西太平洋に分布するフエダイの仲間で、国内では、琉球諸島辺りで見られる。 また、インドネシア南岸やオーストラリア西海岸などのインド洋にも分布していて、大きいものは60cm程に成長する。 体は楕円形で体高が高く、強く側扁している。 頭部は吻が短く、アカアマダイやイラなどのように垂直に近いが、幼魚では、他のフエダイのように長い。 背びれ軟条部の前部は長く伸びるが、幼魚や若魚では、しりびれ軟条部の前部も糸のように長く伸びている。 体色は黄色っぽく、体側から背側には、多数の青い縦縞があるが、各ひれには縞がなく、黄色っぽい色をしている。 頭部には、茶褐色やオレンジ色のような眼を通る帯と胸びれにかかる帯の、2本の横帯があり、尾柄にも丸くて黒い斑がひとつ見られる。 また、幼魚では、眼を通り尾びれまで伸びる暗色の縦帯が見られるが、青い縦縞は見られない。 イトヒキフエダイの若魚は本種に似ているが、イレズミフエダイの頭部は垂直に近く、頭部や尾柄には斑があるので見分けることができる。 水深5~60m程の岩礁域やサンゴ礁域、また周辺の砂底などに生息し、小魚や甲殻類、貝類などを食べる。 普段は単独で生活しているが、春頃の産卵期には巨大な群れをつくる。 群れは、時には万を超えることもあると言われていて、一尾の雌と数尾の雄で繁殖が行われると言われている。 国内では、ふつうイレズミフエダイを食用に利用することはないが、南方では食用に利用されている。 |
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