ハタタテダイ ススズキ目・チョウチョウウオ科 |
標準和名 | ハタタテダイ (旗立鯛) | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・チョウチョウウオ科・ハタタテダイ属 | |||
学 名 | Heniochus acuminatus | |||
英 名 | Pennant coralfish | |||
分 布 | 日本や台湾、東インド諸島、インド洋 | |||
生息環境 | 岩礁やサンゴ礁域など | |||
全 長 | 20~25cm 程度 | |||
別名・地方名 | イトヒキ(三崎)、キョウゲンバカマ(和歌山)、サンバソウ(島根県浜田)、チョウチョウウオ・ノボリダイ(和歌山田辺)、ハタタテ・ホタテ(長崎)など | |||
備 考 | 背びれ・11棘23~27軟条、しりびれ・4棘16~19軟条 | |||
ハタタテダイ(旗立鯛)はチョウチョウウオ科に属する海水魚で、インド洋やフィリピン、インドネシア、ポリネシア、オーストラリア北部などの太平洋のほか、日本では相模湾辺りの本州中部より南に分布している。 また、ハタタテダイは寒さにも強く、青森県までにも分布するとも言われている。 体は強く側扁していて、頭部は目の上で著しくくぼんでいて、吻は円錐形で短い。 体色は白く、体側には背びれの前部から胸びれを通る黒い帯があり、背びれの棘条部の後半からしりびれの軟条部にかけて斜めに走る黒帯があり、背びれの軟条部分や尾びれなどは黄色い。 また、頭部にも目を通る黒い帯があるが、この帯は目の下までは通っていない。 ハタタテダイの特長は、背びれの第4棘が長く伸びていることで、これが白い旗をなびかせているように見えることから、その名前が付けられている。 沿岸魚で、サンゴ礁や岩礁域に生息していて、水深15~76m辺りで多く見られる。 しかし、ハタタテダイは水深180m近くでも観察されていて、幼魚は内湾の防波堤などでも見られる。 砂や砂泥底に多く見られ、寿命は5年程度と言われている。 希に小数の群れで見られるが、ふつうは単独で生活し、付着藻類や底生生物などを食べる。 同属のムレハタタテダイとはよく似ていて、外見だけで見分けるのは極めて難しいが、ハタタテダイの背びれの棘は11と、ムレハタタテダイの12~13よりも少ないことなどが挙げられる。 また、ハタタテダイと違って、ムレハタタテダイは大きな群れでいることが多いと言われている。 他の魚に混じって釣りなどで釣れることがあるが、食用にされることはほとんどなく、特徴的な模様と体つきから、観賞用などにされる。 |
●チョウチョウウオ科の魚へ ●このページの先頭へ |