ムレハタタテダイ ススズキ目・チョウチョウウオ科 |
標準和名 | ムレハタタテダイ | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・チョウチョウウオ科・ハタタテダイ属 | |||
学 名 | Heniochus diphreutes | |||
英 名 | False moorish idol | |||
分 布 | 太平洋やインド洋など | |||
生息環境 | 岩礁やサンゴ礁域など | |||
全 長 | 15cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・12~13棘23~25軟条、しりびれ・3棘17~19軟条 |
ムレハタタテダイは西・中部太平洋域やインド洋などに分布しているチョウチョウウオ科の海水魚で、日本では伊豆半島や紀伊半島より南に分布している。 体は強く側扁し、体高は高くて丸い。 頭部の背縁は眼前部でくぼみ、吻は短くて口は小さい。 体色は白色で、体側には黒色の横帯があり、一本は眼に届き、他のものは背びれの前部から腹びれまで、あとの一本は背びれの棘条部の後半からしりびれの軟条部にかけて走っている。 また、背びれの軟条部や尾びれは黄色い。 ハタタテダイの特長は背びれの棘が著しく伸びることで、本種も背びれの第4棘が長く伸び、同属のハタタテダイとはよく似ている。 両種を体側の帯などで判別するのは、個体差などもあって難しく、ムレハタタテダイ の背びれの棘は12~13とハタタテダイ(11棘)よりも多いので、採取して確認するのがもっとも確かと言える。 普通は水深40~50mほどの比較的浅い岩礁やサンゴ礁に生息しているが、水深200m近くの深さでも採取されている。 また、ハタタテダイと違って群れをつくり、時には数十尾以上の群れをつくる。 プランクトンを食べるが、小型の甲殻類やゴカイ類なども食べる。 ほかの魚に混じって釣りなどで獲れることがあるが、普通は食用にされることはなく、観賞用として利用されることがある。 |
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