ミカドチョウチョウウオ ススズキ目・チョウチョウウオ科 |
標準和名 | ミカドチョウチョウウオ | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・チョウチョウウオ科・チョウチョウウオ属 | |||
学 名 | Chaetodon baronessa | |||
英 名 | Eastern triangular butterflyfish | |||
分 布 | 日本や西太平洋、インド洋東部など | |||
生息環境 | サンゴ礁域など | |||
全 長 | 16cm 程度 | |||
別名・地方名 | カーサー(沖縄)など | |||
備 考 | 背びれ・11~12棘23~26軟条、しりびれ・3棘20~22軟条 |
ミカドチョウチョウウオは、日本から東シナ海、南シナ海を経て、珊瑚海やミクロネシア、バヌアツやフィジー、トンガなどのメラネシアなどに分布しているチョウチョウウオの仲間で、国内では駿河湾辺りから南で幼魚が見られるが、熱帯性の魚で、成魚は奄美大島辺りから南で見られる。 また、クリスマス島やココス諸島などのインド洋東部にも分布している。 体は卵形で強く側扁し、吻は突き出ている。 背びれとしりびれの軟条部が長く、これが三角形のように見えることから「ミカド(三角)」と名付けられている。 体色は灰色で、体側には黄色くて「く」の字に見える縞が多数あり、体前半部でよく目立つ。 また、頭部は黄色く、眼とその後方を通る2本の暗色の横縞があり、後方のものは背びれとしりびれの軟条部まで伸びている。 ミカドチョウチョウウオは水深3~20m辺りのサンゴ礁域に生息していて、縄張りをもった生活をしている。 ミドリイシ類のポリプを主に食べ、幼魚は単独で見られるが、成魚は雌雄のペアでいることが多く、繁殖もペアで行われる。 この他、ミカドチョウチョウウオは、アケボノチョウチョウウオやアミメチョウチョウウオ、ハタタテダイなど、ほかのチョウチョウウオの仲間と共に、時に観賞用に利用されることがある。 尚、同属の Chaetodon triangulum (triangle butterflyfish) とは大変よく似ているが、C. triangulum はマダガスカルからアンダマン海にかけて分布していて、尾びれには後ろ縁以外にも黄色い帯がある。 |
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