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シラコダイ スズキ目・チョウチョウウオ科



シラコダイ


シラコダイ 1シラコダイ 2

標準和名 シラコダイ (白子鯛)
分 類 スズキ目・スズキ亜目・チョウチョウウオ科・チョウチョウウオ属
学 名 Chaetodon nippon
英 名 Japanese butterflyfish
分 布 日本や東シナ海など
生息環境 沿岸の岩礁域やサンゴ礁域など
全 長 12~17cm 程度
別名・地方名 アブラウオ、カガミウオなど
備 考 背びれ・12~13棘18~20軟条、しりびれ・3棘15~16軟条
シラコダイは、「タイ」と名前についているが、日本や朝鮮半島、台湾やフィリピンなどに分布しているチョウチョウウオの仲間で、国内では千葉辺りよりも南に分布している。

体は強く側扁していて、体高は高く、吻はやや突出していて、口は小さい。

体色は、幼魚は全体に暗いオレンジ色のような色合いで、背びれ軟条部に黒色の斑ある。
成魚は淡い黄褐色で、体後半部の背びれ棘条の半ばから尾柄を経て、しりびり基底に沿うような幅広い黒色帯がある。

頭部はやや紫色を帯びているような色合いで、尾びれは黄色いが、後ろ縁は無色になっている。
また、シラコダイには、チョウチョウウオの仲間に見られる、頭部の黄色や暗色の帯は見られない。

沿岸の岩礁域やサンゴ礁域に生息していて、水深5m辺りまでで多く見られるが、水深30m辺りでも観察されている。
大小の群れで生活していて、小型の甲殻類や多毛類、貝類やプランクトンなどを食べる。
温帯性の魚で、ゲンロクダイのように日本海では見られないが、多くのチョウチョウウオのように熱帯では見られない。

このほか、シラコダイは他の魚に混じって刺し網や定置網などで漁獲され、食用に利用されることがある。
体が小さく、鱗や骨も硬いため流通することはほとんどないが、白身の魚で、焼き物やから揚げなどに利用される。
但し、臭みがあるので、味の評価は分かれるようである。