チャイロマルハタ ススズキ目・ハタ科 |
標準和名 | チャイロマルハタ (茶色丸羽太) | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・ハタ科・マハタ属 | |||
学 名 | Epinephelus coioides / Epinephelus malabaricus | |||
英 名 | Orange-spotted grouper / Brown-spotted grouper | |||
分 布 | 西太平洋やインド洋など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 80~120cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・11棘13~16軟条、しりびれ・3棘8軟条 | |||
保護状況 | 国際自然保護連合(IUCN)レッドリスト・準絶滅危惧種(NT) |
チャイロマルハタはインド洋や紅海、西太平洋などに分布している大型のハタ類で、国内では琉球列島などの南日本に分布している。 体は長い楕円形で側扁し、眼隔域はわずかに隆起している。 口は大きく、上顎の後縁は眼の後縁下に達している。 体色は淡い褐色で、体側には茶褐色から赤褐色のまだらの斑が散在している。 主鰓蓋骨には3本の棘が見られ、尾びれの後縁は丸い。 ヤイトハタとはよく似ているが、ヤイトハタの上顎の後縁は眼の後縁下をかなり超えているほか、眼も少し上位についてる。 また、体側に見られる斑点は、チャイロマルハタでは茶色や茶褐色などで、ヤイトハタの黒色とは異なっているが、チャイロマルハタの斑点は不明瞭な暗色のものも見られ、斑点だけでは見分けるのが難しい。 沿岸の浅い岩礁域やサンゴ礁域などに生息していて、小魚や甲殻類などを食べるが、マングローブのある汽水域や水深100m位のところでも見られる。 チャイロマルハタは刺し網や延縄などで獲られ、食用に利用されている。 台湾などからも輸入されていて、鍋物や刺身などに用いられ、美味しいものとされている。 しかし、近年では生息数が減少していて、現在チャイロマルハタはアカマダラハタなどと共に国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに準絶滅危惧種(NT)として指定されている。 |
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