メラネシアン・アンティアス ススズキ目・ハタ科 |
標準和名 | メラネシアン・アンティアス | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・ハタ科・ハナダイ亜科・ナガハナダイ属 | |||
学 名 | Pseudanthias huchtii | |||
英 名 | Red-cheeked fairy basslet / Pacific Basslet | |||
分 布 | 西太平洋など | |||
生息環境 | サンゴ礁や岩礁域など | |||
全 長 | 6~12cm 程度 | |||
別名・地方名 | モートンハナダイ、スレッドフィンアンティアスなど | |||
備 考 | 背びれ・10棘17軟条、しりびれ・3棘7軟条 |
メラネシアン・アンティアスは、インドネシアやフィリピン、オーストラリアなどのほか、フィジーやパラオ、パプアニューギニアやソロモン諸島、バヌアツなどの西太平洋に分布しているハタ科の海水魚で、別名、モートンハナダイやスレッドフィンアンティアスなどと呼ばれることもある。 体は長い楕円形で側扁し、尾びれの後縁は湾入している。 体は雄の方が大きく、雄の背びれの第3棘条は糸状に伸びる。 体色は雌雄で異なっていて、雄では淡いピンク色を帯びたような体色で、頬から胸びれにかけて赤色の縞がある。 雌の体色は黄色っぽく、頬から胸びれにかけての縞は山吹色をしている。 一見するとアカオビハナダイの雌に似ているが、アカオビハナダイの雌の尾びれの後縁は上端と下端が赤く、体色も異なっている。 また、キンギョハナダイやケラマハナダイの雌にも似ているが、いずれも淡い赤色やピンク色のような体色をしているので見分けることができる。 メラネシアン・アンティアスは水深30m辺りまでのサンゴ礁域や岩礁域などに生息していて、斜面などでよく見られる。 単独や雄と複数の雌からなる小さな群れで生活し、小型甲殻類や魚卵、動物プランクトンなどを食べる。 また、ハナダイの仲間は雌性先熟の性転換を行うことが知られているが、メラネシアン・アンティアスも群れの中の支配的な雄がいなくなった場合、もっとも体の大きい雌が雄へと性転換を行う。 この他、メラネシアン・アンティアスは体色がきれいなことから、時に観賞用に利用されることがある。 |
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