カニハゼ ススズキ目・ハゼ科 |
標準和名 | カニハゼ | |||
分 類 | スズキ目・ハゼ亜目・ハゼ科 | |||
学 名 | Signigobius biocellatus | |||
英 名 | Twinspot goby / Crabeyed goby | |||
分 布 | 西太平洋 | |||
生息環境 | 内湾やサンゴ礁域など | |||
全 長 | 5~10cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・7棘10~11軟条、しりびれ・1棘10~11軟条 |
カニハゼは主にフィリピン沿岸からセレベス海を経てアラフラ海や珊瑚海、ミクロネシアなどに分布しているハゼの仲間で、国内には分布していない。 水温は22~27度程が適温と言われていて、水深30m位までのサンゴ礁域や岩場のある内湾の砂泥底などに生息している。 砂底にある岩陰などに隠れていることが多く、単独やペアで見られる。 背びれにはふたつの黒色の丸い斑が見られ、これがカニの眼に見えることから名前が付けられている。 体色は淡い褐色を帯びたような色合いで、大小の褐色や黒褐色の斑がある。 また、眼を通る1本の暗色の横筋が見られ、腹びれやしりびれは黒っぽい。 底性で、あまり遊泳することなく、砂ごと口の中に吸い込んで、鰓から砂を吐き出して小さな無脊椎動物だけを食べる。 産卵形態は一夫一婦と言われていて、巣穴はペアでいる場合は共有している。 また、テッポウエビと共生しているイトヒキハゼやヤマブキハゼなどとは異なり、カニハゼは自分で巣穴を掘ってつくる。 カニハゼは食用に利用されることはないが、体側の模様がおもしろいことから観賞用に利用されることがある。 |
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