クロホシフエダイ ススズキ目・フエダイ科 |
標準和名 | クロホシフエダイ (黒星笛鯛) | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・フエダイ科・フエダイ亜科・フエダイ属 | |||
学 名 | Lutjanus russellii | |||
英 名 | Russell's snapper | |||
分 布 | 西太平洋やインド洋など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 30~55cm 程度 | |||
別名・地方名 | ヤマモチ(鹿児島)、モンツキ(高知)、メンタルミ(和歌山)、その他・クサンダイ、ショクカンダイ、カワサキ、イセキなど | |||
備 考 | 背びれ・10棘14~15軟条、しりびれ・3棘8軟条 |
クロホシフエダイは東シナ海から南シナ海、アラフラ海などを経て、珊瑚海辺りまでの西太平洋に分布しているフエダイの仲間で、国内では本州中部辺りより南に分布している。 また、アラビア海やベンガル湾を含むインド洋にも広く分布していて、北緯31度辺りから南緯38度辺りにかけて見られる。 体は楕円形で側扁していて、体高は高い。 頭部の背縁は後方でやや盛り上がり、吻は突出していて、やや尖っている。 体色は淡い灰褐色のような感じで、腹側は淡い。 背びれの軟条部の下に黒色の斑がひとつ見られ、これが名前の由来になっているが、幼魚は体側に4本の褐色の縦帯が見られる。 また、側線より下の鱗は水平に並んでいるが、側線よりも上の鱗は上後方に向かっている。 イッテンフエダイとは大変よく似ているが、口を開けて上顎にある鋤骨歯帯の中央部を見ると、クロホシフエダイでは後方へ突き出ているが、イッテンフエダイでは突き出ていないなどの違いがある。 また、普通はクロホシフエダイの腹びれやしりびれは黄色っぽいが、イッテンフエダイのように背びれや尾びれは黄色くない。 ニセクロホシフエダイともよく似ているが、クロホシフエダイの成魚の体側には黄色い縦縞は見られず、背びれや尾びれも黄色くはない。 沿岸の岩礁域やサンゴ礁域、その周辺の砂底などに生息していて、水深20~50m位のところに多く見られる。 単独や小さな群れで生活していて、魚のほか底生の無脊椎動物などを食べるが、小動物なら何でも食べる。 また、成魚は水深80m位のところにも見られるが、稚魚はマングローブのあるような河口域や河川下流の淡水域にも見られ、日本での産卵期は6~7月頃と言われている。 クロホシフエダイは定置網や刺し網、釣りなどで獲られ、食用に利用されている。 白身の魚で、塩焼きや煮付け、刺身などに利用され、フエダイの中でも美味しいものとされている。 |
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