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カメレオンシクリッド スズキ目・カワスズメ科



カメレオンシクリッド


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標準和名 カメレオンシクリッド
分 類 スズキ目・カワスズメ科 (シクリッド科)
学 名 Pseudotropheus crabro / Melanochromis crabro / Maylandia crabro
英 名 Bumblebee cichlid / Hornet cichlid
分 布 アフリカ・マラウイ湖
生息環境 湖の岩周りなど
全 長 10~20cm程度
カメレオンシクリッドは、アフリカのマラウイ湖に生息しているカワスズメの仲間で、大きいものでは20cmを超えるものも見られる。

体は長い楕円形で、側扁している。
背びれの基底は長く、尾びれの後ろ縁はわずかに湾入している。

体色は黄色で、頭部や体側から背にかけては、はっきりとした暗褐色の横帯が何本か入っている。
この帯は背びれまで続いているが、尾びれは黄色い色をしている。
また、幼魚は全体に鮮やかな色をしているが、成熟したものや、特に雄は暗い色をしている。

カメレオンシクリッドは、水深15~18m辺りの大きな洞窟や岩の周りなどに生息していて、自然下では、ナマズについているカンバンゴと呼ばれる寄生虫を主に食べる。
時にはナマズの卵も食べてしまうが、カンバンゴ以外の寄生虫は食べないと言われている。

また、カメレオンシクリッドは素早く体色を暗褐色に変化させることができるが、ナマズの卵を食べるときなどにはこの変化が見られ、その後、すぐに元の体色に戻る。

産卵はペアで行われ、縄張りを張った砂底の窪みや平らな石の上に産卵する。
卵は雌の口内で育てられるが、雄のしりびれ後方には、ゴールデンゼブラシクリッドなどと同様、卵に似た斑(エッグスポット)があり、雄はこの斑を雌に見せるようにし、雌が卵と間違えて口に入れようとする時に放精する。

カメレオンシクリッドが食用に利用されているかは不明だが、体色がきれいなことから観賞用に利用されることがある。