ブルーエンゼル ススズキ目・キンチャクダイ科 |
標準和名 | ブルーエンゼル | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・キンチャクダイ科・ホラカンタス属 | |||
学 名 | Holacanthus bermudensis | |||
英 名 | Bermuda blue angelfish / Blue Angelfish | |||
分 布 | 西太平洋やメキシコ湾など | |||
生息環境 | サンゴ礁域や岩礁域など | |||
全 長 | 30~35cm 程度 |
ブルーエンゼルフィッシュは、アメリカ合衆国のノースカロライナ州からバハマ、キューバなどの西大西洋に分布しているキンチャクダイの仲間で、メキシコ湾やジャマイカやニカラグアなどのカリブ海にも分布している。 体は卵形で、強く側扁している。 口は小さく嘴状で、尾びれの後ろ縁は丸い。 背びれやしりびれの基底は長く、後ろ縁は尖ったように伸びている。 成魚の体色は淡い褐色や黄色を帯びたような色合いで、尾びれや背びれ、しりびれの縁は黄色い色をしている。 幼魚では暗い青色で、尾びれは黄色く、体側には淡い横縞がある。 この縞は成長と共に薄くなり、やがて親と同じ色になる。 ホクロヤッコ(クイーン・エンゼルフィッシュ)とはよく似ているが、ブルーエンゼルの頭部には王冠のように見える斑がないので、見分けることができる。 しかし、カワスズメ科(シクリッド科)に属している Pterophyllum scalare(Freshwater angelfish/スカラレ・エンゼル) の一品種をブルー・エンゼル、或いはブルー・エンゼルフィッシュと呼ぶことがあるようで、紛らわしい。 ブルーエンゼルは、サンゴ礁域や岩礁域などに生息していて、浅いところから水深90m辺りまで見られるが、ふつうは水深25m辺りまでに生息している。 また、幼魚は内湾で多く見られ、主に海綿類やクラゲ、プランクトンや藻類などを食べるが、幼魚は大きな魚の寄生虫なども食べる。 決まった繁殖期はなく、一年を通して繁殖が見られる。 卵は透明の浮性卵で、仔魚はよく発達しないまま生まれてくる。 しかし、卵黄嚢は2日程で吸収され、仔魚はプランクトンを食べながら急速に成長する。 大きいものでは全長45cm程に成長し、寿命は長く、20年程の長さがあると言われている。 ブルーエンゼルは観賞用に利用されることがあるが、食用に利用されている。 但し、クイーン・エンゼルフィッシュなどと同じように、大型のものはシガテラ毒をもっていることもあるので、注意する必要がある。 |
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