ヒレナガヤッコ

ヒレナガヤッコ ススズキ目・キンチャクダイ科

ヒレナガヤッコ

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標準和名 ヒレナガヤッコ
分 類 スズキ目・キンチャクダイ科・タテジマヤッコ属
学 名 Genicanthus watanabei
英 名 Blackedged angelfish
分 布 日本や西・中太平洋など
生息環境 岩礁域やサンゴ礁域など
全 長 15cm 程度
別名・地方名 ジューマー(沖縄)など
備 考 背びれ・15~16棘15~16軟条、しりびれ・3棘14~17軟条
ヒレナガヤッコは日本から台湾、フィリピンなどのほか、ミクロネシアや珊瑚海、マーシャル諸島やトンガなど、太平洋の西部から中南部にかけて分布しているキンチャクダイの仲間で、国内では小笠原諸島ゆ琉球列島などの南日本で見られる。

体は楕円形で側扁していて、頭部前縁は丸い。
口は小さくて、やや上向きに開いている。
尾びれの後ろ縁は湾入していて、上下両葉はやや伸びている。

体色は青っぽく、背びれやしりびれの縁や尾びれ上下両葉の縁などは黒い色をしているが、雄の腹側には数本の暗色の縦帯がある。
また、体色は雄の方が鮮やかで、雌の頭部には眼にかかる黒い筋が見られる。

ヒレナガヤッコは岩礁域やサンゴ礁域などに生息していて、潮通しのよいところで多く見られる。
水深10m辺りでも見られるが、やや深い水深20~80m辺りで生活している。

動物プランクトンなどを食べ、数匹程度の群れをつくって生活しているが、ヒレナガヤッコは雌性先熟の性転換を行い、群れの中の雄がいなくなったりすると、体の大きい雌が雄へと性転換する。

この他、ヒレナガヤッコが食用に利用されているかはわからないが、体色が綺麗なことから、タテジマヤッコチリメンヤッコなどのように、時に観賞用に利用されることがある。
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