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シテンヤッコ スズキ目・キンチャクダイ科



シテンヤッコ


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標準和名 シテンヤッコ
分 類 スズキ目・チョウチョウウオ亜目・キンチャクダイ科・シテンヤッコ属
学 名 Apolemichthys trimaculatus
英 名 Threespot angelfish
分 布 太平洋やインド洋など
生息環境 サンゴ礁や岩礁域など
全 長 25cm 程度
備 考 背びれ・14棘16~18軟条、しりびれ・3棘17~19軟条
シテンヤッコは東シナ海から南シナ海を経て、アラフラ海やサンゴ海にかけての西太平洋やライン諸島などの中部太平洋に分布しているキンチャクダイの仲間で、国内では相模湾辺りより南に分布している。
また、インド洋にも広く分布していて、アフリカ東海岸からオーストラリア西海岸まで見られる。

体は強く側扁していて、体高は高い。
背びれの基底は長く、尾びれの後縁はやや丸みを帯びている。
鰓蓋前骨の角には鋭くて大きい1棘が見られ、両あごの歯ははけ状になっている。

体色は全身が鮮やかな黄色をしているが、頭頂部には黒色のはっきりとした斑があり、鰓蓋後方にも暗色の斑がある。
また、口は小さいが、唇は厚くて青色をしているほか、成魚のしりびれは白っぽく、下部は黒色をしているが、幼魚や若いものは背びれに黒色の眼状斑が見られ、頭部には眼を通る暗色の横帯がある。

多くは水深40m位までの岩礁域やサンゴ礁域に生息しているが、水深60~80m辺りでも見られ、海綿やホヤなどを主に食べる。
この他、シテンヤッコは緩やかな群れをつくって生活し、雌性先熟の性転換を行う。

シテンヤッコは、他の魚に混じって定置網や底曳網で獲れるが、普通は食用に利用されることはない。
しかし、体色が綺麗なことから、ソメワケヤッコなどと共に観賞用に利用されることがある。