ネズミゴチ ススズキ目・ネズッポ科 |
標準和名 | ネズミゴチ (鼠鯒) | |||
分 類 | スズキ目・ネズッポ亜目・ネズッポ科・ネズッポ属 | |||
学 名 | Repomucenus richardsonii | |||
分 布 | 日本や東シナ海、南シナ海など | |||
生息環境 | 沿岸の砂泥底など | |||
全 長 | 20cm 程度 | |||
別名・地方名 | ノドグサリ、メゴチ、テンコチ、ガッチョなど | |||
備 考 | 第一背びれ・4棘、第二背びれ・9~10軟条、しりびれ・9軟条 |
ネズミゴチはスズキ目に属している海水魚で、黄海や東シナ海、南シナ海などのほか、日本では東北南部より南の日本海側、太平洋側では宮城県より南に分布している。 体は縦扁していて細長く、吻はやや尖っている。 体色は褐色や暗褐色などで、腹面は白っぽい。 尾びれは中央が長く、体表は粘液に覆われていて滑りがあり、鱗は極めて小さい。 また、尾びれの下部は黒っぽく、鰓孔の横には一対の棘がある。 側線は背側寄りに一本で、雄では第一背びれの上縁としりびれの下が黒く、雌では第一背びれに黒色の斑がひとつ見られる。 沿岸域の砂底や砂泥底に生息し、ハゼ類のように底性生活をしている。 夏は数m程の浅場にも見られるが、秋の水温低下と共に外海や深場に移動する。 アサリなどの貝類や多毛類、甲殻類などの底生動物を食べるが、口は小さく下方に突き出ていて、獲物は吸い取るようにして食べる。 産卵期は3~5月頃と9~11月頃の二回で、浮性卵を産む。 稚魚はしばらくの間浮遊生活をおくるが、全長が3cm程に成長すると着底生活をするようになる。 ネズミゴチは他の魚に混じって底引き網などで獲られ、食用に利用される。 白身の魚で、天ぷらや唐揚げなどにされるが、キスとも生息環境が重なっているので、投げ釣りなどでもキスに混じって釣れる。 また、ネズミゴチは「コチ」と名前についていて、メゴチなどの別名で呼ばれるが、ネズミゴチはネズッポ科(スズキ目)に属していて、コチ科(カサゴ目)に属するメゴチとは別種である。 |
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