メガネクロハギ ススズキ目・ニザダイ科 |
標準和名 | メガネクロハギ | |||
分 類 | スズキ目・ニザダイ亜目・ニザダイ科・ニザダイ亜科・クロハギ属 | |||
学 名 | Acanthurus nigricans | |||
英 名 | Whitecheek surgeonfish | |||
分 布 | インド洋東部や太平洋など | |||
生息環境 | 浅いサンゴ礁域や岩礁域など | |||
全 長 | 20cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・9棘28~31軟条、しりびれ・3棘26~28軟条 |
メガネクロハギは太平洋に広く分布しているニザダイの仲間で、国内では、小笠原諸島や琉球列島などの南日本で見られる。 また、インド洋東部にも分布していて、オーストラリア西海岸やココス諸島やクリスマス島などで見られる。 体は楕円形で強く側扁し、体高は高い。 吻は短くて口は小さく、背びれやしりびれの基底は長い。 また、尾びれの後縁はやや湾入している。 体色は黒色や濃紺色のような色合いで、背びれとしりびれの基底近くには、鮮やかな黄色の帯がある。 眼の下には半月形や半円形の白い斑があり、吻にも輪をはめたような白い帯がある。 尾びれも白いが、黄色い縞が見られ、ニザダイに見られる尾柄の棘も黄色っぽい色をしている。 以前は、近似種のナミダクロハギと同種として扱われていて、一見すると両種はよく似ている。 外見上の違いは、眼の下の白い斑が、ナミダクロハギは口の方まで伸びているほか、メガネクロハギは尾柄の棘だけが黄色いが、ナミダクロハギは尾柄全体が黄色い色をしているなどの違いがある。 また、アカツキハギとも似た感じがするが、アカツキハギには尾柄部の棘を囲むように大きなオレンジ色の斑がある。 メガネクロハギは浅いサンゴ礁域や岩礁域に生息しているが、水深65m辺りでも見られる。 普段は単独や小さな群れ生活していて、藻類などを食べるが、ナミダクロハギと混泳していることもある。 寿命は長く、グレートバリアリーフのもので、34年の長さが知られている。 メガネクロハギは食用に利用されているが、時に観賞用に利用されることがある。 この他、本種は以前メガネハギと呼ばれていたが、これはモンガラカワハギ科のメガネハギの標準和名と重複していることから、現在の和名に改名されている。 また、本種とアカツキハギとの間には交雑個体ができることが知られていて、本種とナミダクロハギの中間型の個体も知られている。 |
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