スギ

スギ ススズキ目・スギ科

スギ

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標準和名 スギ
分 類 スズキ目・スズキ亜目・スギ科・スギ属
学 名 Rachycentron canadum
英 名 Cobia / Black kingfish / Black salmon
分 布 世界の温帯や熱帯海域
生息環境 沖合いの岩礁域など
全 長 1~2m 程度
別名・地方名 タラ(混称)、スキサキなど
備 考 第一背びれ・7~9棘、第二背びれ・26~33軟条、しりびれ・22~28軟条
スギは大型の海水魚で、北緯47度辺りから南緯37度辺りにかけての世界中の温帯や熱帯域に分布している。
太平洋では東部には少ないが、西部太平洋には多く、国内では南日本に分布している、

体は長く、やや側扁した紡錘形をしているが、頭部は幅広くて縦扁している。
下顎は上顎よりも長く、背びれの棘条は短いが強い。
また、鱗は微細な円鱗で、浮き袋はもっていない。

体色は暗褐色や黒褐色で、腹面は青味がかった白色をしている。
眼を通る淡色の縦帯が見られ、上顎の端からも淡色の縦帯が走っている。
大型の魚で、普通は1m程度だが、大きいものでは全長2m、体重が70kg程にも成長する。

暗色の体色や第二背びれ、しりびれの基底が長いことなどからコバンザメとはよく似ているが、スギの尾びれは湾入している。
また、スギは本種だけでスギ科スギ属を形成していて、第一背びれは吸盤状ではなく、短いが強い棘になっている。

沖合いを遊泳して魚類や甲殻類、イカなどを食べるが、水深1200m辺りでも観察されている。
普通は単独で生活しているが、岩礁域や沈没船の周りなどでは小さな群れをつくることもある。
また、サメなどの大型魚と一緒に遊泳する性質があり、この行動はコバンザメに似ている。

産卵期は4~9月頃で、沖合いで直径1.2mm程の浮性卵を産卵する。
雄は2年、雌は3年程で成熟し、15年以上の寿命をもっている。

スギは定置網やはえ縄など獲られ、食用に利用されていて、刺身や焼き物、煮つけなどのほか、練り製品などにも用いられている。
また、台湾や東南アジア、北米などでは養殖もされていて、国内に輸入されているほか、国外では釣りの対象魚にもなっている。

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