インディアン・グラスフィッシュ ススズキ目・タカサゴイシモチ科 |
標準和名 | インディアン・グラスフィッシュ | |||
分 類 | スズキ目・タカサゴイシモチ科 | |||
学 名 | Parambassis ranga | |||
英 名 | Indian glassy fish | |||
分 布 | アフリカ・タンガニーカ湖 | |||
生息環境 | 川やため池、水田など | |||
全 長 | 5~8cm 程度 |
インディアン・グラスフィッシュは、パキスタンからインド、バングラデシュを経て、ミャンマーやタイ、マレーシアなどに分布している淡水魚で、名前のように、ガラスのように透けた体をしている。 体は側扁していて、体高は高い。 下顎は上顎より突出していて、鰓蓋後縁部には鋭い鋸歯をもっている。 体色はやや黄色味を帯びたような感じだが、透明で骨や鰾が透けて見える。 これは一種の保護色と考えられていて、背景に溶け込むような効果をもっている。 また、背びれの先は黒っぽく、第二背鰭としりびれの縁は淡い青色に縁取られているほか、体は雌の方が大きい。 低地を流れる川の中流域や支流、細流やため池、水田などで群れで生息し、動物プランクトンや水生昆虫、小型の甲殻類やワーム類などの無脊椎動物を食べる。 雨季にはため池などで繁殖し、雌は500個ほどの卵を産卵し、仔稚魚を保護する習性がある。 インディアン・グラスフィッシュは、体が小さいことからより大きな魚の獲物になっているが、透明の体が綺麗なことから、観賞用に利用されている。 しかし、国内でも観賞魚として流通しているが、沖縄の一部では移入が確認されていて、生態系への影響が懸念されている。 この他、東南アジアにはトランスルーセント・グラスキャットフィッシュなども分布しているが、こちらはナマズ科に属している。 |
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