ポットベリー・シーホース ストゲウオ目・ヨウジウオ科 |
標準和名 | ポットベリー・シーホース / ビッグベリーシーホース | |||
分 類 | トゲウオ目・ヨウジウオ亜目・ヨウジウオ科・タツノオトシゴ亜科・タツノオトシゴ属 | |||
学 名 | Hippocampus abdominalis | |||
英 名 | Big-belly seahorse / Pot-belly seahorse | |||
分 布 | オーストラリアなど | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 20cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・25~31軟条、しりびれ・4軟条 |
ポットベリー・シーホースはオーストラリアのサウスオーストラリア州からヴィクトリア州、タスマニア州やニューサウスウェールズ州にかけて分布しているタツノオトシゴの仲間で、ニュージーランドにも分布している。 タツノオトシゴの中では大型で、別名・ビッグベリーシーホースとも呼ばれている。 大きいものでは35cm程に成長し、国内でも見られるオオウミウマよりも大きくなる。 体つきは他のタツノオトシゴのように独特で、頭部と躯幹(くかん)部はほぼ直角になっていて、側扁している。 口は小さいが管状の吻が前方に突き出ていて、眼は吻のつけ根にある。 尾びれはもっていないが尾部は長い。 また、雄の尾部は雌よりも長く、尾部の腹面には育児嚢があり、多くは育児嚢の上部に黄色の斑が見られる。 体色はさまざまで、茶色や黄色、灰色や白、オレンジなどの他、これらの色のまだら模様のものも見られる。 沿岸の岩礁域や藻場などに生息しているが、桟橋などの人工物周辺でも見られる。 水深100m辺りまで生息していて、底性で遊泳はうまくなく、長い尾部を海藻やサンゴなどに巻きつけて体を固定するようにしている。 主として夜行性で、動物プランクトンやカイアシ類、ヨコエビなどを食べる。 繁殖は春から夏に行われ、卵胎生で、雌は雄の育児嚢の中に産卵する。 雄は袋の中で孵化するまで卵を守り、孵化すると体を曲げて仔魚を袋から生み出す。 仔魚は浮遊生活の後、体長が3cm程になると底性生活をするようになる。 ポットベリー・シーホースは食用に利用されることはないが、外観が特徴的なことから観賞用に利用されることがある。 |
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