オオウミウマ ストゲウオ目・ヨウジウオ科 |
標準和名 | オオウミウマ (大海馬) | |||
分 類 | トゲウオ目・ヨウジウオ科・タツノオトシゴ属 | |||
学 名 | Hippocampus kelloggi | |||
英 名 | Great seahorse / Kellogg's seahorse | |||
分 布 | インド洋や西太平洋など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 20~25cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・17~19軟条、しりびれ・4軟条 | |||
保護状況 | 国際自然保護連合(IUCN)・絶滅危惧種(VU) |
オオウミウマはインド洋や西太平洋などに分布するタツノオトシゴの仲間で、国内では伊豆半島辺りより南に分布している。 体つきは独特で、頭部と躯幹(くかん)部はほぼ直角になっていて、強く側扁している。 体はコブ状隆起のある骨質板からなる体輪で覆われていて、腹びれはない。 また、尾びれもなく、細長い尾部で海藻などに巻きつくことが出来る。 頭頂部の突起は低く、後方に傾いていて5本の棘が見られる。 吻は細長くて、口は吻端にあって小さく、歯はもっていない。 また、雄の腹部には袋状の育児嚢がある。 体色は灰色や黄色を帯びているもの、褐色や黒色のものなど、変化がある。 沿岸の岩礁域や内湾の浅所などに生息し、小型の甲殻類や稚魚などを吸引して食べる。 また、オオウミウマは汽水域で見られることもあるほか、水深120m程のところでも生息していることがある。 躯幹輪数11、尾輪数39~41で、タツノオトシゴの中ではもっとも大型になる。 大きいものでは28cm位まで成長し、サンゴタツなどに比べるとかなり大きい。 近年は生息域の開発などによって個体数が減少していて、現在はメガネモチノウオやタカクラタツなどと共に国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに絶滅危惧種(VU)として指定されている。 尚、オオウミウマはトゲウオ目・ヨウジウオ科に分類されているが、独立したヨウジウオ目に分類されることもある。 |
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