タカクラタツ

タカクラタツ ストゲウオ目・ヨウジウオ科

タカクラタツ

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標準和名 タカクラタツ (高倉竜)
分 類 トゲウオ目・ヨウジウオ科・タツノオトシゴ属
学 名 Hippocampus trimaculatus
英 名 Longnose seahorse / Threespot seahorse
分 布 東インド洋や西太平洋など
生息環境 沿岸の岩礁域など
全 長 15~22cm 程度
備 考 背びれ・18~22軟条、しりびれ・4軟条
保護状況 国際自然保護連合(IUCN)・絶滅危惧種(VU)
タカクラタツは東インド洋や西太平洋などに分布しているタツノオトシゴの仲間で、国内では千葉辺りより南に分布している。

体は側扁していて、腹部は突出している。
頭部と胴体はほぼ直角になっていて、尾びれはない。
また、吻はやや上方にあり、後頭部の冠状の突起は後方に傾いている。

体色は黄色や淡褐色、暗褐色や黒色などと変化があるが、背側には3対の黒色の斑が見られる。
眼に放射状の模様があるものも見られ、雄には袋状の育児嚢がある。

浅い岩礁域やその周辺の藻場などに生息していているが、マングローブの生える河口や汽水域にも見られる。
また、普通は水深20m程度までの砂底や砂礫底に生息しているが、水深100m辺りのところでも見られる。

躯幹輪数・11、尾輪数・38~43で、小型の甲殻類を吸引して食べる。

日本での産卵期は5~6月と言われていて、雌は雄の育児嚢に産卵する。
卵は1ヵ月程で孵化し、生まれたばかりの稚魚は9~10mm程度。

タカクラタツは観賞用に利用されるが、食用に利用されることはない。
また、近年は生息数が減少していて、オオウミウマクロウミウマなどと共に国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに絶滅危惧種(VU)として指定されている。

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