ジムナーカス アロワナ目・ジムナーカス科 |
標準和名 | ジムナーカス | |||
分 類 | アロワナ目・ジムナーカス(ギュムナルクス)科・ギュムナルクス属 | |||
学 名 | Gymnarchus niloticus | |||
英 名 | Aba / Aba Aba / Frankfish / Freshwater rat-tail / African knifefish | |||
分 布 | 南アメリカ | |||
生息環境 | 河川の流れのないような水域など | |||
全 長 | 150cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・183~230軟条 | |||
ジムナーカスは、コートジボワールからマリ、ニジェール、ナイジェリア、チャドなどを経て、エジプトからエチオピア、ケニアなど、アフリカ中央を横断するように分布しているアロワナ目の淡水魚で、本種のみでジムナーカス科ジムナーカス属を構成している。 国内ではジムナルカスやギュムナルクスなど呼ばれているが、英名では Aba や Frankfish など呼ばれている。 体はウナギのように細長いが、頭部は尖った感じで、眼は小さい。 また、背びれの基底は長く、ほとんど背側全体に及んでいるが、胸びれは小さく、腹びれやしりびれ、尾びれはない。 体色は全体に褐色や暗褐色、灰褐色などで、腹側は白っぽい。 ジムナーカスは、ナイル川やヴォルタ川、ニジェール川やガンビア川などの河川や流域の湖沼などに生息していて、水生植物が繁茂する、流れの緩やかなところで見られる。 コンゴ川では見られないが、泳ぐときは背びれを使ってゆっくりと泳ぐが、鰭の動きを逆にすることで後退することができる。 主として夜行性で、日中は植物の間や穴の中に隠れている。 甲殻類や昆虫類、魚類などを食べるが、カエルなどの両生類も捕らえ、顎の力は強い。 ところで、ジムナーカスは浮き袋を使って空気呼吸することができるが、体から尾部にかけて発電器官を持っていて、微弱な電気を発することも知られている。 この電気は、デンキウナギなどが発する強いものではなく、エレファントノーズフィッシュやブラックゴーストなどのように、周囲にレーダーのように電場をつくって、獲物などを探し出す役目を果たしている。 この電場は弱い視力を補っていて、仲間とのコミュニケーションをとる役目も果たしていると言われている。 繁殖はペアで行われ、直径1mほどの大きな浮遊巣をつくり、およそ1000個程の卵を産卵する。 卵は5日程で孵化するが、それまでの間、雌雄いずれかの親によって保護される。 この他、ジムナーカスは食用に利用されている。 アロワナ目の魚類へ / このページの先頭へ |