コモンフグ フグ目・フグ科 |
標準和名 | コモンフグ (小紋河豚) | |||
分 類 | フグ目・フグ科・トラフグ属 | |||
学 名 | Takifugu poecilonotus | |||
英 名 | Finepatterned puffer | |||
分 布 | 日本や朝鮮半島、中国北部など | |||
生息環境 | 沿岸の内湾など | |||
全 長 | 20~25cm 程度 | |||
別名・地方名 | ガンバ、ギシフグ、、コメフグ、ダイコンフグ、ヒガンフグ(混称)、メアカフグ(混称)、マフグ(混称)など | |||
備 考 | 背びれ・12~15軟条、しりびれ・10~13軟条 | |||
コモンフグは朝鮮半島南部や中国北部などに分布しているフグの仲間で、国内では北海道より南の各地に広く分布し、クサフグなどと共によく見られる。 体は所謂フグ型で、口は小さく、歯は癒合してくちばし状になっている。 腹びれはなく、体色は背面が褐色で、名前のように不規則な小さな白い斑(小紋)が散在している。 また、腹面は白っぽく、背と腹には小さな棘が密生していて、尾びれは黄色っぽい。 一見してマフグやクサフグなどに似た感じもするが、コモンフグにはクサフグに見られるような、胸びれ上部と背びれの付け根にある黒い斑などは見られない。 また、ショウサイフグにも似ているが、ショウサイフグの体表には小さな棘がなく滑らかだが、コモンフグの体表には小さな棘が密生している。 海草が茂る沿岸の岩礁域に多く、甲殻類や貝類、ウニやヒトデ、イカや魚などの動物質を食べる。 一生を沿岸域で過ごし、普通は水深100m辺りより浅いところに生息していて、内湾や汽水域にも多くみられる。 産卵期は4月頃で、産卵形態はクサフグに似ている。 大きな群れで沿岸部に押し寄せ、波打ち際の礫底などで、雌が産卵した後、雄が一斉に放精を行う。 コモンフグは他の魚と共に定置網などで獲られ、食用に利用されることがある。 白身の魚で鍋物や刺身、唐揚げなどにされるが、強いフグ毒をもっていて、肝臓や卵巣は猛毒、皮や腸などは強毒、肉は弱毒なので、調理などは専門家に任せるようにする。 尚、東北地方の一部に生息するものには、肉にもヒガンフグのように強毒をもっているので、食用には利用できない。 また、コモンフグは釣りなどであがることもあるが、いずれの地域のものでも、決して自分で調理しない方がよい。 フグ科の魚類へ / このページの先頭へ |