マフグ

マフグ フグ目・フグ科



マフグ


マフグ 1マフグ 2マフグ 3マフグ 4

標準和名 マフグ (真河豚)
分 類 フグ目・フグ亜目・フグ科・トラフグ属
学 名 Takifugu porphyreus
英 名 Purple puffer
分 布 日本や朝鮮半島、東シナ海など
生息環境 沿岸から沖合いの砂泥底など
全 長 40~50cm 程度
別名・地方名 ナメラ、ナメタ、ナメラフグ、ホンフグ、ショウサイ、モンツキなど
備 考 背びれ・12~17軟条、しりびれ・11~15軟条
マフグはサハリン南西部から日本や黄海、東シナ海などかけて分布しているトラフグの仲間で、国内ではふつうに見られる。

体は所謂「フグ型」で、腹びれはない。
背びれとしりびれはほぼ同位で、尾びれ後ろ縁は僅かに湾入している。
体表には棘などがなく滑らかで、別名・ナメラフグなどと呼ばれることもある。

体色は、背側はやや青みを帯びたような褐色や灰褐色で暗く、腹側は白っぽい。
しりびれは黄色っぽく、尾びれは緑色や黄色を帯びたような暗褐色をしている。
また、若魚では背面に小さな黒斑が多数見られるが、成魚では目立たなくなり、全体に暗褐色になる。
胸びれ後方には大きな黒い斑があり、背びれの基部にも大きな黒い紋が見られる。

一見するとトラフグに似ているが、マフグの胸びれ後方にある黒斑は、トラフグのように白く縁取られていない。
クサフグとも似ているが、クサフグの背面と腹面には小さな棘が密生しているほか、マフグとは体色や斑の色も違っている。
また、幼魚はコモンフグに似た感じがするが、マフグのしりびれは黄色く、背面には小さな棘がないことでコモンフグと区別できる。

マフグは、沿岸域から水深200m位までの大陸棚の縁辺に生息し、砂泥域に多く見られる。
北へいくほど多いと言われていて、甲殻類や貝類、軟体動物や小魚などを食べる。

トラフグやシマフグよりは小さいが、大きいものでは50cm程に成長する。
産卵期は3~7月頃で、北方のものほど遅くなる。

マフグは刺し網や定置網、釣りなどで獲られ、食用に利用されている。
白身の魚で、煮つけや鍋物、刺身などに利用されるが、旬は冬場と言われていて、美味しいものとされている。
但し、肉は食用になるが、肝臓や卵巣、腸や血液には強いテトロドトキシンの毒をもっているので、調理は専門家に任せるほうがよい。


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