ノコギリハギ

ノコギリハギ フグ目・カワハギ科



ノコギリハギ


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標準和名 ノコギリハギ
分 類 フグ目・カワハギ科・ノコギリハギ属
学 名 Paraluteres prionurus
英 名 Black-saddle leatherjacket
分 布 インド洋や西太平洋など
生息環境 浅いサンゴ礁域など
全 長 10cm 程度
備 考 第一背びれ・2棘、第二背びれ・25~28軟条、しりびれ・22~25軟条
ノコギリハギはインド洋や西太平洋に分布するカワハギの仲間で、国内では琉球列島より南に分布している。
希に和歌山などでも見られるが、熱帯性の魚なので数は少ない。

体は楕円形で、強く側扁している。
体色は白色や淡い褐色を帯びたような感じで、背面には幅広い黒褐色の横帯が見られる。
他のカワハギのように吻は突き出ていて、口は小さく吻端についている。
また、尾びれは黄色く、後縁は丸い。

尾柄から第二背びれの中央下辺りまで剛毛帯があり、雄の尾柄には前方に向いた二対の棘がある。
第一背びれは鰭膜で背部にくっついていて、充分に立てることは出来ない。

一見して、毒を持っているフグ科シマキンチャクフグとはよく似ている。
外見もそうであるが、ノコギリハギは腹部を僅かながら膨らませることができ、身を守る為に、シマキンチャクフグに擬態していると考えられている。
判別のポイントは、ノコギリハギの方が背びれやしりびれの基底が長く、第一背びれを持っていることなどであるが、体側に見られる暗色の斑点も小さい。

水深20m位までの浅いサンゴ礁域などに生息し、普段は単独で生活している。

小さい為に食用にされることはないが、観賞用として利用されることがある。


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