ドラド カラシン目・カラシン科 |
標準和名 | ドラド | |||
分 類 | カラシン目・カラシン科・サルミヌス属 | |||
学 名 | Salminus brasiliensis / Salminus maxillosus | |||
英 名 | Dorado / Golden dorado | |||
分 布 | 南アメリカ中央部など | |||
生息環境 | 淡水域の洞窟など | |||
全 長 | 1m 程度 | |||
ドラドは、ボリビアやブラジル南部からパラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチン北部にかけて分布している大型の淡水魚で、ラプラタ盆地では最も大きい淡水魚のひとつとして知られている。 体は細長い楕円形で側扁し、頭部は大きい。 脂鰭があり、一見するとサケのような体つきをしているが、ピラニアやテトラなどと同じカラシン目・カラシン科に属している。 体は雌の方が雄よりも大きく、大きいものでは全長1.3m程に成長する。 ポルトガル語の「dourado」は「金色」の意味で、名前のように、体色は金色を帯びている。 また、各ひれは赤味を帯びていて、尾びれの中ほどには黒っぽい斑があるが、幼魚や若い者は銀色で、各ひれも白っぽい色をしている。 ドラドはパラナ川やパラグアイ川、ウルグアイ川水系などに生息していて、 普段は単独で生活している。 しかし、水温や季節によって移動し、この時は群れで移動するのが見られ、春から夏には400km程上流に移動するとされている。 さまざまな魚や甲殻類を食べるが、カエルやトカゲ、大きな昆虫類なども食べる。 顎の力は強くて歯も鋭く、大型のものは鳥なども捕らえる。 また、ドラドは遊泳力があり、体が大きいにも関わらず動きも素早く、生息地の淡水域では頂点捕食者になっている。 4~5年程で成熟し、寿命は9年のものが知られているが、15年以上の寿命があるとも言われている。 この他、ドラドは釣りなどで獲られ食用に利用されているが、乱獲やダムなどの生息地の開発などにより生息数が減少し、一部の地域では絶滅危惧種とされている。 一方、ブラジルなどでは漁業を目的として自然分布外の河川などに移入されているが、在来種などへ与える影響が心配されている。 カラシン科の魚類へ / このページの先頭へ |