トゴットメバル

トゴットメバル カサゴ目・フサカサゴ科



トゴットメバル


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標準和名 トゴットメバル (戸毎目張)
分 類 カサゴ目・カサゴ亜目・フサカサゴ科
学 名 Sebastes joyneri
英 名 Saddled brown rockfish
分 布 日本や朝鮮半島など
生息環境 沿岸の岩礁域など
全 長 20~25cm 程度
別名・地方名 オキメバル、アカメバル、ガシラ、タケノコ、タケノコメバル、チョウチンメバルなど
備 考 背びれ棘条・13棘
トゴットメバルは、岩手や新潟辺りから南の日本各地と朝鮮半島南部に分布しているメバルの仲間で、大きいものでは25cm程に成長する。

体は所謂メバル型をしているが、尾びれの後縁は深く湾入している。
両眼の間はほとんど平らで、その幅は眼径よりは少し狭い。
眼前骨の下縁には2本の鋭い棘があり、下顎にも鱗が見られる。

体は赤橙色から灰褐色のような色合いで、体側上方には暗色の丸い斑があり、4~6本の横帯のように見える。
また、腹びれは銀色で、黒い小さな点が散在している。

本州の中部地方辺りより北に分布している近縁種のウスメバルとはよく似ているが、トゴットメバルの背中の斑ははっきりとしていて色も濃い色をしている。
また、側線有孔鱗数は、ウスメバルが52~56、トゴットメバルでは47~53になっている。

沿岸の岩礁域など生息し、小さな群れで生活している。
メバルよりは深いところに生息していて、水深100~150m辺りで多く見られる。
甲殻類や小魚、動物プランクトンなどを食べ、底性の魚だが、メバルと同様、海底から少し離れて浮遊するように泳ぐことが多い。

他のメバルの仲間と同様、トゴットメバルも雌が受精卵を体内で孵化させ、仔魚を産み出す卵胎生の魚で、関東辺りでは2~4月に仔魚が産み出される。

トゴットメバルは定置網や底引き網などで獲られ、食用に利用されている。
白身の魚で、煮つけや塩焼きなどに利用され、美味しいものとされている。
旬は冬から春と言われていて、釣りの対象魚にもなっている。

尚、メバルの仲間はカサゴ目・フサカサゴ科に分類されているが、スズキ目にメバル科を設け、独立したメバル科に分類されることもある。


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