ウスメバル カサゴ目・フサカサゴ科 |
標準和名 | ウスメバル | |||
分 類 | カサゴ目・カサゴ亜目・フサカサゴ科 | |||
学 名 | Sebastes thompsoni | |||
英 名 | Goldeye rockfish | |||
分 布 | 日本や朝鮮半島など | |||
生息環境 | やや沖合いの岩礁域など | |||
全 長 | 30~35cm 程度 | |||
別名・地方名 | ホゴ(鹿児島)、コムギ(京都)、アオヤギ・ヤナギ(いずれも富山)、セイカ・セイカイ・ツズノメバチメ(いずれも新潟)、 アカテンコ・テンコ(いずれも山形)、テンカラ・ツ
キ・テリ・アカスイ(いずれも青森)、その他・メバル、オキメバル、アカメバルなど |
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備 考 | 背びれ・13棘14~15軟条、しりびれ・3棘7軟条 | |||
ウスメバルは寒海性の魚で、北海道南部から駿河湾辺りの太平洋沿岸や、石狩湾から朝鮮半島南部などの日本海側に分布している。 体は側扁していて、眼は大きく、眼径は吻長よりも長い。 下顎は上あごよりも突き出ていて、眼前骨の下縁には2本の鋭い棘があり、下顎にも鱗がある。 体色は赤っぽく、体側上部には、五つの不規則な濃褐色の横帯がある。 一見すると近縁のトゴットメバルとよく似ているが、ウスメバルの暗色の帯は不定形で、トゴットメバルの斑紋は丸みを帯びていて、はっきりとしている。 また、ウスメバルには頭部にも暗色の斑が見られるほか、ウスメバルの側線有孔鱗数は52~56で、トゴットメバルの47~53よりも多くなっている。 水深40~150m辺りの岩礁域に生息し、アカメバルやシロメバル、トゴットメバルなどよりも、沖合いの深場で見られる。 小さな群れで生活していて、甲殻類や小型の魚などを食べる。 ウスメバルは他のメバルの仲間と同様、雌が受精卵を体内で孵化させ、仔魚を産み出す卵胎生の魚で、繁殖は秋から冬にかけて行われる。 仔魚は6~7mm程の大きさで、翌年の2~3月頃に産み出される。 体長15~16mm程の間は表層で浮遊生活をおくるが、40~60mm程の稚魚に成長すると、流れ藻などについて生活する。 成長するにつれて沿岸で底性生活するようになり、やがては沖合いに出て行く。 3歳魚くらいになると体長は15cmを超えて成熟しはじめ、水深80~150m程の深場に移動していく。 ウスメバルは刺し網や底曳き網、定置網、一本釣りなどで獲られ、食用に利用されている。 漁獲は春から夏にかけて行われるため「タケノコメバル」と呼ばれることもあり、近縁のタケノコメバルと混称されているが、白身の魚で、煮付けや焼き物のほか、刺身などに利用され、美味しいものとされている。 尚、メバルの仲間はフサカサゴ科に分類されているが、スズキ目にメバル科を新設して、独立したメバル科に分類されることもある。 フサカサゴ科の魚類へ / このページの先頭へ |