ユメカサゴ カサゴ目・フサカサゴ科 |
標準和名 | ユメカサゴ (夢笠子) | |||
分 類 | カサゴ目・カサゴ亜目・フサカサゴ科・ユメカサゴ属 | |||
学 名 | Helicolenus hilgendorfi | |||
英 名 | Hilgendorf saucord | |||
分 布 | 日本や南シナ海など | |||
生息環境 | 沖合いの岩礁域など | |||
全 長 | 25~30cm 程度 | |||
別名・地方名 | アカバ(高知)、ノドグロ、ガシラ(いずれも混称)など | |||
備 考 | 背びれ・11棘11~13軟条、しりびれ・3棘4~6軟条 | |||
ユメカサゴは岩手・秋田辺りから南にかけて分布しているフサカサゴの仲間で、朝鮮半島の日本海側や、南西諸島から台湾を経てベトナム中部に至る海域などにも分布している。 体は長い卵形で、やや側扁している。 体色はふつう赤色を帯びていて、背から体側にかけては黒褐色や暗い赤褐色の班があるほか、鰓蓋の上方に黒色の斑があるものなども見られる。 鱗は櫛鱗で、前鰓蓋骨に5本、主鰓蓋骨には2本の棘が見られる。 また、胸びれやしりびれ、尾びれは赤っぽく、目立つ斑などは見られない。 オキカサゴ(Helicolenus avius)とはよく似ているが、オキカサゴは上顎の端に歯が突出しているので見分けることが出来る。 沖合いの水深200~500m程の深い岩礁域周辺の砂泥底などに生息しているが、水深100m程のところでも見られ、魚類や甲殻類などを食べる。 卵胎生と考えられていて、日本近海では1~3月頃に仔魚を産むと考えられている。 ユメカサゴはほかの魚に混じって底引き網など漁獲され、食用に利用されている。 白身の魚で、煮付けや鍋物のほか焼き物や刺身などにも利用され、美味しいものとされている。 また、ユメカサゴは特に釣りの対象魚にはなっていないが、船釣りなどでフサカサゴやムツなどに混じって釣れることもある。 尚、ユメカサゴはカサゴ目・フサカサゴ科に分類されているが、メバル科を新設して、スズキ目・メバル科として扱われることもある。 フサカサゴ科の魚類へ / このページの先頭へ |